2018年12月07日

「人生でムダなことばかり、みんなテレビに教わった」戸部田誠(てれびのスキマ)

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「日刊ゲンダイ」に連載されたコラムです。
『テレビ番組中に出演者が発した名言や珍言をひとつピックアップして、そこからその発言者の人となりや思いなどを綴っていく』との趣旨。
登場するのはタレント、俳優、ミュージシャンなど100人。
なるほど皆さんいろんなことを語っておられますが、当然そこには本人の思想やそれまでの生き様があったりするわけで。
この人らしい発言だな、というのは確かにありますね。
よくまあこれだけの発言を集めたものです。
ただ比べるべきではないのかもしれませんが、ナンシー関と比べてしまいますと毒がないといいますかやはり切れ味はいまひとつ。
もともとコンセプトが違うのでしょうけど。
ラベル:エッセイ
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2018年12月05日

「フランス流 美味の探求」鳥取絹子

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美食の国といえばフランスというイメージがありますね。
実際食に対するこだわりは並々ならぬものがあります。
しかし贅沢な美食だけを追いかけているわけではないんですね。
上辺だけのグルメではなく、もっと根本的に味覚というものを考えているようなところがあります。
日本でも最近は食育という言葉を見聞きするようになりましたが、フランスでは学校でも味覚の授業があったりします。
そして食は文化であり芸術でもあるという意識が強い。
料理人は大統領から勲章を授かったりしますし。
また料理の素材の安全と質を守るため、AOCという制度も前身まで遡れば15世紀にたどり着きます。
食に対して真剣なんですね。
まあそのような内容をフランスに詳しい著者がいろいろと書いておられます。
ただ食の専門家ではないようで視点が素人っぽいところがあるのですが、それが読者と同じような目線となり、専門家が書く堅苦しい内容ではなく読みやすい一冊となっています。
ラベル:グルメ本
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2018年11月21日

「超高速! 参勤交代」土橋章宏

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陸奥にある湯長谷藩はつい先ごろ借金までして参勤交代を終えたばかり。
ようやくひと息ついたばかりであるにもかかわらず、またもや江戸に出仕しろと老中松平信祝よりお達しが下りました。
しかも5日以内に。
明らかに信祝の企みです。
しかしもし叛けば藩はお取り潰し必定。
費用もない、時間もない、行列を組む人手もない。
それでも藩主の内藤政醇は家老の相馬と共に知恵を絞りなんとか江戸に向かいますが、信祝の陰謀によりさまざまな妨害を受けます。
政醇は無事5日以内に江戸にたどり着けるのか・・・・。
読む前はドタバタなコメディかと思っていたのですが、まったくそんなことはなかったですね。
設定はコミカルではあるのですが、なかなかどうしてしっかりとした時代小説です。
まず内藤政醇の清廉なキャラがいいですね。
庶民的で情に厚く正義感が強い。
そしてそれを慕う家臣たちもまた人がいい。
御庭番衆との戦いも緊迫感ありますし、道中、政醇と飯盛り女お咲が相愛になる話も涙を誘います。
いい小説でした。
続編の「超高速! 参勤交代 リターンズ」もぜひ読みたいと思います。
ラベル:時代小説
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2018年10月04日

「あの素晴らしい曲をもう一度 フォークからJポップまで」富澤一成

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約40年(2010年当時)音楽評論をしてきた著者が、Jポップの総決算としてまとめたのがこの本です。
スタートは1960年代。
フォークの日本上陸ですね。
66年の加山雄三の登場が革命だったようです。
それまで歌手はレコード会社専属であった作詞家・作曲家の作った歌を歌っていたのが、加山は自分で作って歌ったのですね。
今では当たり前のことですが、これが大きな問題になったようです。
GSブームというのもありましたが、これはけっこうあっけなく下火になったようで。
そして後半になって岡林信康、吉田拓郎の登場です。
70年代はニューミュージックの黄金時代。
ユーミンこと荒井由実がその先駆けでしょう。
吉田拓郎や井上陽水、かぐや姫といった四畳半フォークな人たちとは違って垢ぬけていました。
そして70年代後半は矢沢永吉、世良公則&ツイスト、サザンオールスターズ、ゴダイゴといったロック系の人たちの登場。
80年代は歌謡曲の復活とビート系の浮上。
松田聖子、中森明菜、小泉今日子、田原俊彦、近藤真彦といったアイドル系、そしてYMO、BOOWY、TM NETWORKといったビート系ですね。
90年代は小室哲哉の活躍で安室奈美恵や自身のグループであるglobeなどでメガヒット連発。
また小室を始めとしてプロデュースの時代でもあったようです。
つんくのモーニング娘。とか。
2000年代は迷走の時代とか。
昔のような大きなヒットが生まれなくなりました。
ネットでの配信とか、いろんな理由があるのでしょう。
しかしこうやって振り返ってみると当時を懐かしく思い出します。
今でも人気のミュージシャンというのは次々登場してきますが、昔のような大物感はなくなった気がしますね。
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2018年09月26日

「旨いメシには理由がある 味覚に関する科学的検証」都甲潔

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味覚というのは人それぞれの主観的なものであり、なかなか客観的な評価を下しにくいものです。
ある人が美味しいと言った料理を違う人が食べてまずいと言ったり。
どう感じるかなんてのはもうこれは個人の領域なわけですが、しかし人として共通した味覚というのも存在します。
甘い・辛い・酸い・苦い・塩辛いが人間にとっての五味なわけですが、食べ物というのはそれらの味の組み合わせで成り立っています。
近年、これに旨味が加えられましたが。
それぞれの食べ物について、なぜそのような味がするのか。
これは当然どのような成分が含まれているかであり、そうなると料理やその素材の味というのは化学の世界なんですね。
素材や料理というのはすべて化学で説明できます。
ということはそれを機械で分析することもできるはず。
著者は味覚センサーを開発しました。
しくみはここでは詳細しませんが、決して胡散臭いものではありません。
これであらゆる食べ物を分析するわけですが、けっこう人間の味覚と共通しているのですね。
というか、それを原点に開発されているわけですが。
こうなると食べ物に対して客観的な評価をつけることができます。
ワインの評価なんてのも面白い。
ワインのプロにも好評だったとか。
よく「〇〇と××を合わせると△△の味がする」なんてのがありますよね。
例えば「プリンに醤油をかけるとウニの味がする」とか。
これ、笑い話ではなく、化学的にはちゃんと説明できる話なんですよね。
味覚センサーで分析すると化学的数字的にこういう理由でこうなんだとビシッと答えが出るわけです。
するとその答えから逆算して、ある素材の味をまったく別の素材の組み合わせで再現することも可能となってきます。
天然の食材が枯渇しつつある昨今、このようなセンサーに頼っての新食材開発もありなのかもしれませんね。
ラベル:グルメ本
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