2018年09月26日

「旨いメシには理由がある 味覚に関する科学的検証」都甲潔

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味覚というのは人それぞれの主観的なものであり、なかなか客観的な評価を下しにくいものです。
ある人が美味しいと言った料理を違う人が食べてまずいと言ったり。
どう感じるかなんてのはもうこれは個人の領域なわけですが、しかし人として共通した味覚というのも存在します。
甘い・辛い・酸い・苦い・塩辛いが人間にとっての五味なわけですが、食べ物というのはそれらの味の組み合わせで成り立っています。
近年、これに旨味が加えられましたが。
それぞれの食べ物について、なぜそのような味がするのか。
これは当然どのような成分が含まれているかであり、そうなると料理やその素材の味というのは化学の世界なんですね。
素材や料理というのはすべて化学で説明できます。
ということはそれを機械で分析することもできるはず。
著者は味覚センサーを開発しました。
しくみはここでは詳細しませんが、決して胡散臭いものではありません。
これであらゆる食べ物を分析するわけですが、けっこう人間の味覚と共通しているのですね。
というか、それを原点に開発されているわけですが。
こうなると食べ物に対して客観的な評価をつけることができます。
ワインの評価なんてのも面白い。
ワインのプロにも好評だったとか。
よく「〇〇と××を合わせると△△の味がする」なんてのがありますよね。
例えば「プリンに醤油をかけるとウニの味がする」とか。
これ、笑い話ではなく、化学的にはちゃんと説明できる話なんですよね。
味覚センサーで分析すると化学的数字的にこういう理由でこうなんだとビシッと答えが出るわけです。
するとその答えから逆算して、ある素材の味をまったく別の素材の組み合わせで再現することも可能となってきます。
天然の食材が枯渇しつつある昨今、このようなセンサーに頼っての新食材開発もありなのかもしれませんね。
ラベル:グルメ本
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2018年08月23日

「水原勇気1勝3敗12S 「超」完全版」豊福きこう

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初の女性プロ野球投手、東京メッツ水原勇気。
もちろんマンガの話ですが。
水島新司の「野球狂の詩」のキャラクターです。
この作品、誰が主人公というわけではなく、50歳を過ぎたヨレヨレの投手である岩田鉄五郎を始めとした登場人物たちがすべて主人公といいますか。
そのあたり主人公が明確な他の野球マンガと違います。
水原勇気が主人公と思われがちなのですが、実は水原が登場するのはシリーズでも後のほうなんですよね。
アニメや映画では彼女が主人公として描かれていますが。
だからといいますか意外といいますか、そんな水原の生涯成績は1勝3敗12セーブであったと。
他の野球マンガの主人公でこの成績はあり得ないです。
そのようなことをデータをひたすら分析して解明しておられるんですね。
お疲れさまでした。(笑)
この本が出たあとに「ドカベン」の山田太郎とも対決しているようですが。
さて、この本のタイトルは水原勇気なのですが、彼女について書かれているのはわずかで、「巨人の星」の星飛雄馬と「侍ジャイアンツ」の番場蛮の比較だとか、「すすめ!!パイレーツ」、「アストロ球団」、「キャプテン」といった作品の分析がメインです。
取材して公表しておられるデータを見ますと相当な苦労が偲ばれます。
しかし私は野球にはまったく興味がなく(笑)、それらを示した表はすべてスルーさせていただきましたが。
すみません。
ラベル:漫画本
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2018年06月02日

「トンデモ本の逆襲」と学会[編]

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シリーズ第2弾。
「トンデモ本の世界」の続編です。
紹介されている本は相変わらずです。(笑)
今回は本だけではなく、カタログも紹介されています。
オカルト商品ですね。
願いが叶う石とか。
女にモテる、金持ちになる、ギャンブルで勝てる・・・・。
そしてタキオン・グッズ。
タキオンとは仮想上の超光速粒子。
単純に言えば光より早い粒子です。
なんでそんなタキオンで恋人ができたり曲がらなかった年寄りの体が柔軟になったりするのか。
タキオンをアメ玉に充填って、どんな技術ですか。
その他、海外のトンデモ系サイトの紹介や、前作に対して寄せられた批判の紹介、トンデモ用語の基礎知識など。
バラエティに富んだ内容となっています。
ちなみに第一章の永野のりこのイラストや途中に挟まれている岡田斗司夫&眠田直のマンガはまったく面白くないので不要です。
ラベル:書評・作家
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2018年02月14日

「ぽろぽろドール」豊島ミホ

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すべて人形をモチーフにした短編集です。
小学校3年生の女の子がおばさまにもらった等身大の男の子の人形。
頬を打つと涙を流す仕掛けが施されています。
学校で嫌なことがあると帰ってきて頬を打つのです・・・・。(ぽろぽろドール)
田舎から街の高校に出てきた女子高生の主人公。
クラスの中心にいる女子に憧れるのですが、自分とは世界が違い近づけません。
ある日父親が酔っぱらってもらってきた景品の人形が彼女にそっくり。
主人公は憧れの彼女と同じ名前を付け、その人形をかわいがります・・・・。(手のひらの中のやわらかな星)
美しい顔を持っていた14歳の少年。
交通事故で顔を負傷し、手術して1か月後に包帯を取った顔を見た主人公はそのひどい状態に吐いてしまいます。
美しい恋人も自然と去っていき、ある日その恋人に似た人形を街で見つけ購入します・・・・。(僕が人形と眠るまで)
その他3編。
どれも人形は憧れであり、それを投影する自分自身であり、なにより感情移入できる存在だったりするんですよね。
それで心が癒される人もいるでしょう。
ただ人形というのはなんというか、ちょっと怖い存在です。
ペットと違って無機質な存在ですし、形は人間ですし。
それだけになんとも不気味です。
昔から人形には魂が宿るなんていいますし。
この短編集はそういう怖さについて書かれたものではありませんが、私は少しそういうものを感じました。
ラベル:小説
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2017年12月12日

「マンガ家のひみつ とり・みき&人気作家9人の本音トーク」とり・みき

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著者とり・みきと9人のマンガ家の対談集です。
登場するのは、ゆうきまさみ、しりあがり寿、永野のりこ、青木光恵、唐沢なをき、吉田戦車江口寿史、永井豪、吾妻ひでお
ちなみに著者もマンガ家です。
デビューした経緯や子供の頃どのようなマンガを読んでいたのか、描いていたのか。
マンガに対してどのような考えを持ち、どんなマンガ家や作品に影響を受け、いかにして現在に至るのか。
その他いろいろ・・・・。
編集者や評論家のインタビューと違い、同じマンガ家同士ざっくばらん感がいいですね。
日頃著者と付き合いのある人だったりするのもあるんでしょうけど。
へんに堅苦しいやりとりにならず、内輪ネタなんかがあったりもして楽しめます。
マンガに興味あってもマンガ家に興味ある人って意外と少ないように思いますが、そのような人には楽しめる一冊だと思います。
ラベル:漫画本
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