2019年04月17日

「イタリア半島「食」の彷徨」西川治

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毎年のようにイタリアを旅し、また住んでいたこともある著者がふんだんなカラー写真で現地の料理とレシピを紹介した一冊です。
日本のイタリア料理はまずい、と著者は言います。
日本のイタリア料理、そんなにまずいですかね。
フランス料理にしてもむしろ現地より美味しいのではないかと私は思うのですが。
もし日本人の味覚に合わせた料理という意味ならたしかにそうでしょうね。
著者は「食べ物は現地主義」だと言います。
これはまったくおっしゃる通り。
やはりその国、その土地の素材を使い、その空気の中で食べるのが本物の味と言えるでしょう。
たしかに日本のイタリア料理というのは小じんまりとして見た目は美しいものの、野趣に欠けます。
コトレッタ・アッラ・ミラネーゼなんて日本で現地サイズを出す店なんてなかなかないのでは。
まああちらの人たちとは胃袋のサイズが違いますけども。
気取らず飾らずボリューム満点がイタリア料理の魅力であるのは確かで、そういう意味では本場の料理に慣れた人にとっては日本のイタリア料理に満足できないというのはあるでしょうね。
ラベル:グルメ本
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2019年01月23日

「常識の世界地図」21世紀研究会編

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国によって常識というのは様々です。
挨拶だったり食べ物だったり服装だったり。
それぞれにおいて違いがあります。
それによって法律も違ってきたりしますね。
日本人にとってピンとこないのは宗教からくる風習かもしれません。
特定の食材は食べてはいけない、肌を露出してはいけないなどなど。
日本人にとっては何でもない言動がとんでもなく非常識だったりするかもしれませんので、海外に行くときは要注意です。
もし海外に行くときは前もってその国の風習といいますか、ルールを予習しておく必要はあるでしょうね。
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2018年09月04日

「時の旅」西村寿行

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南アルプスに近い山麓に所有林を持ちながら相続税が払えず、自分の山に火を放ち失踪した佐竹恒春。
妻は首つり自殺をし、11歳の息子である樹里は失踪した父を探すために山に入ります。
樹里の捜索を開始したのが特別環境警備監の戸部新介。
しかし樹里の失踪だけではなく、森林をめぐって政治家たちがいろんな思惑を持って動いており、戸部はそれに立ち向かうことになります・・・・。
西村寿行らしい非常にストレートなメッセージのある作品です。
自然破壊。
リゾート地などを作ることによる森林の伐採が結局どのようなことになるのか。
山林事業者を締め上げてその結果どのようなことになっているのか。
この作品では土石流が町を壊滅させてしまいます。
現実でも最近は各地で大雨による被害が発生しています。
土砂崩れで家屋が崩壊したり。
それらがすべて森林伐採が原因というわけではないでしょうけども。
人間はちょっと自然を軽く見過ぎているのではないですかね。
まあそれはそれとしまして。
読みましてさすがの寿行さんだなと思ったのですが、やはりそこにいろいろ殺人だの失踪だののエピソードが絡むわけで、しかしこのあたりちょっとテーマに上手く乳化していないと思いました。
テーマやメッセージについてはさすがの感がありましたが、作品の出来としましては寿行作品の中では中の下といったところでしょうか。
タイトルである「時の旅」やそれにともなう「時の海」のエピソードについても浮いているように思えました。
全盛期の傑作からすればややもの足りない印象です。
ラベル:小説
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2018年05月27日

「私が食べた 朝食365日」西川治

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タイトルの通り、1年365日の朝食を綴ったエッセイです。
早起きの著者は毎朝きっちりと朝食をとっておられます。
朝の食事がいちばん大事だと。
なので日によってはけっこうボリュームがあるんですよね。
夕食としても通用するような内容だったりします。
やはり魚が多いようですが、丼、炒め物、バター焼き、かつとじなども出てきます。
二日酔いの朝もしっかりと。(笑)
たしかに3度の食事の中では朝食がいちばん大事だという説があります。
なんといっても1日の始まりのエネルギーですから。
で、夕食はくつろいで寝るだけなので軽くていいのだと。
そういうことであれば著者はそれを実践しておられるのですね。
夜はけっこう飲んでおられるようですが。(笑)
ラベル:グルメ本
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2018年05月23日

「廃疾かかえて」西村賢太

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短編3編収録。
どれもお馴染みの北町貫多が主人公です。
そしてパターンはいつもながら同じなんですけどね。
女と同棲している貫多。
短気で暴力的で自分勝手で貧乏で小心者。
同棲している秋恵が貫多と知り合う前に友人に貸したお金について、グジグジとこだわり絡み続ける表題作。
自分は没後弟子だと自認する尊敬する作家藤澤清造の希少雑誌を古書即売展の目録に発見し、金もないのに岐阜に行って購入を決意する貫多。
店主に土下座までしたものの、購入できる手応えを感じられませんでした。
女に当たり散らす貫多ですが、しかし帰宅して古書店から当選のファックスが届いたとたん上機嫌になります。
呆れてものも言えない女は、3か月後パート先で知り合った男の所へ逃げ去ります。(瘡瘢旅行)
秋恵の祖母が具合が悪くなり入院することになったと実家から連絡があります。
心配なので実家に帰るという秋恵に貫多はたかがそれくらいでといい顔をしません。
そんな薄情な貫多に腹を立てる秋恵。
自分がいない間の生活費としてキャッシュカードを貫多に渡しとにかく実家に帰った秋恵ですが、これ幸いと貫多はそのお金で飲み歩くわストリップに行くわ風俗に行くわと使い果たします。
その間に秋恵の祖母は危篤となり、そして亡くなってしまいます。
遊び惚けて連絡も取れなかった貫多に怒る秋恵。
いったん逆ギレしたものの機嫌を取る貫多の頭の中には、ストリップ嬢が身につけていた金色ビキニのコスチュームを秋恵に穿いてもらうことしか頭にないのでした。(膿汁の流れ)
最低な男ですね。(笑)
毎回毎回このワンパターンではあるのですが、面白くて読んでしまいます。
ろくでなしもここまでくるとあっぱれと言えましょう。
さすがにもうちょっと別の話が読みたい気もするのですが。
ラベル:小説
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