2017年08月06日

「世界ぐるっと肉食紀行」西川治

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世界ぐるっとシリーズ第3弾。
第1弾は朝食第2弾はほろ酔い
今回は肉食です。
いつものように世界各地で食べておられます。
韓国、インド、イタリア、スペイン、メキシコ、アメリカ、トルコ、モロッコ、中国、モンゴル、ベトナム、日本・・・・。
やはり肉食というのは魅力的ですね。
私も肉は好きなのですが、最近はむしろ魚です。
そして野菜。
意識してそのようにしていますし、体もそれに馴染んできています。
しかし時折無性に食べたくなるのはやはり肉ですね。
魚にこのような引力はありません。
なんなんですかね、この肉の魅力というのは。
この本では著者が訪れて食べた各国の肉料理が紹介されています。
白黒とカラーで料理に限らず写真もいろいろと。
読んでいるとすぐにでも肉に食らいつきたくなります。(笑)
日本人の体はそもそも肉食に向いていないといわれています。
ですが食生活の移行はそんなのおかまいなしに肉食で突っ走ってきました。
体の変化が追い付いていないので弊害もあるといいます。
魚を食べるという日本人の食文化をないがしろにしてはなりませんが、しかしこの本を読んでみますと肉というのは世界中で愛されています。
日本でもいまや食事に欠かせないものですよね。
なので肉食おおいに楽しむべし、と思います。
が、やはりバランスは大切。
昔ながらの日本の食事を中心にしつつ、肉もそこそこに。
気を抜くと毎日がっつりと肉食になりがちですから。
今日のメシは肉でいくかと思わせる、罪な一冊です。(笑)
ラベル:グルメ本
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2017年03月27日

「小銭をかぞえる」西村賢太

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女と同棲している「私」に印刷所への支払いが迫っているのですが、金がありません。
古本屋のオヤジや昔の友人に嘘をついて金を借りようとしますが、断られてブチ切れます。
ではと同棲している女に実家から借りてもらうよう頼むのですが、もうすでに300万円もの借金があります。
下手に出て機嫌を取りつつ、しかし埒が明かないとなると逆ギレし、元来小心者ゆえにまた下手に出つつ。
そんなことを繰り返しながら女との同棲生活はどのようになっていくのか・・・・。
相変わらず自分勝手で短気な主人公です。
まったくろくでもない。(笑)
表題作の他「焼却炉行き赤ん坊」という作品も収録されています。
これもやはり基本的なパターンはまったく同じ。
というか、この作者のパターンはたいがい皆いっしょなんですけどね。
貧乏で我儘ですぐに逆ギレする主人公。
そして同棲している女に暴言や暴力をふるうどうしようもない男です。
マンネリといえばマンネリなのですが、微妙に設定が変わっていてどれもそれなりに面白く読めてしまいます。
しかし私小説(?)とはいえ、さすがにそうそういつまでもこのパターンといわけにはいかんでしょう。
さて、今後もひたすらこれを貫いていくのか。
どこかで新境地を開くのか。
これからも追いかけていきたいと思います。
ラベル:小説
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2016年12月29日

「マスタードをお取りねがえますか。」西川治

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カメラマンであり料理研究家でもある著者が、豊富な海外での食体験を綴ったエッセイです。
イギリスやオーストラリアで食べた、新聞紙に包んでくれる胸焼けするようなフィッシュ・アンド・チップス。
オランダで食べた生ニシンや酢漬けニシン。
ドイツでたたき売りされているの鰻の燻製。
ニューヨークで食べる絶妙な焼き加減のステーキ・・・・。
職業柄いろんな国に行かれるようで、しかしその土地で食べるのはもちろん観光者向けのレストランなどではなく。
地元の人たちで賑わうような店だったりするんですね。
これが読んでいて実に味わい深い。
例えばポルトガルのナザレで目の前に海があるレストランの外のテーブルに座り、手でつまんで食べる獲れたての鰯の塩焼きの旨そうなこと。
赤ワインを飲みながら1ダースをペロリとか。
ワインが白ではなく赤というところがいいですね。
やはりその国の料理を楽しもうと思ったら、街角の屋台や庶民的な食堂がいちばんでしょう。
せっかく他所の国に行っておきながら和食を食べるほど馬鹿馬鹿しいことはありません。
ただローカルな食堂となると入るのに勇気が要りますけどね。
むしろ観光客向けの高級店のほうが入りやすかったりします。
タイトルの「マスタードをお取りねがえますか。(Pass me the mustard,please.)」というのは、イギリスの英国王室御用達マスタードメーカーのキャンペーンから来ているのだとか。
コールマンズ社が「マスタード・クラブ」というクラブを設立し、彼ら会員の符丁としたのだそうです。
「Pass me」というのは欧米人と食事をすれば必ず一度や二度耳にする言葉だそうで、手を伸ばせば取れそうなところにある調味料でも必ずそう言って取ってもらうとのこと。
食事している人の目の前にいきなりなにも断らずに手を伸ばすのは失礼だと。
なるほど、礼儀であり、それもまた同じ食卓に着く者どうしのコミュニケーションでありましょう。
ただ会員どうし街中で出会ってそのような会話をかわしていたら頭が少々おかしいと思われてもしかたあるまい、と著者は書いておられますが。
ごもっとも。(笑)
ラベル:グルメ本
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2015年11月11日

「世界ぐるっとほろ酔い紀行」西川治

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世界には国の数だけといっていいほどさまざまな酒があります。

カメラマンでありエッセイストでもある著者が40年にわたり各国で飲んできた酒とエピソードを写真入りで紹介したエッセイです。

もちろん酒には肴がつきもの。

美味しい肴を食べてこそ酒がもっと美味しくなるというのが著者の主張。

なので酒だけではなく一緒に食べた料理も紹介されています。

著者は料理研究家でもありますしね。

飲みながら食べながら地元の人たちとコミュニケーションする描写が実に楽しそうに思えます。

しかし40年もの記録をよく一冊にまとめたものです。

表紙の真ん中下段の写真は著者ですが、かなりお若い。

293ページの写真と比べると年月を感じます。

読んでいてほろ酔うようないい気分の一冊でした。

ラベル:グルメ本
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2015年10月17日

「さらば、わが青春の『少年ジャンプ』」西村繁男

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59年に創刊された『少年マガジン』や『少年サンデー』、そして63年に創刊された『少年キング』に遅れること数年。

68年に『少年ジャンプ』は少年週刊誌の世界に斬り込んでいきます。

最初は苦戦していたものの、やがて『少年マガジン』を追い抜きトップの座へ。

95年には653万部という発行部数を記録し、ギネスブックにも登録された怪物漫画雑誌となります。

その創刊前からずっと立ち会い、3代目の編集長として『少年ジャンプ』を育て上げたのが著者です。

『少年ジャンプ』を立ち上げるまでのいきさつ、その後の経緯がみっちりと語られています。

さすがに後発なのでなかなか大御所の漫画家には描いてもらえず、やむなく新人を起用したこと。

読者アンケートを重視したこと。

専属制を採用したこと。

これらは『少年ジャンプ』を語る上で必ず取り上げられるエピソードです。

永井豪や本宮ひろ志などジャンプで育った漫画家の作品のヒットもあり、ぐいぐいと売り上げを伸ばしていきます。

その後もいろんなヒット作を輩出し、頂点へ。

ですがいつまでもその栄光は続きません。

どんどん部数を落とし『少年マガジン』に追い抜かれ、『少年ジャンプ』に限らず漫画界全体が低迷していきます・・・・。

『少年ジャンプ』の歴史を書きながら週刊誌時代に突入した漫画界の歴史も記した内容。

そして集英社内部の人事についてまで書かれています。

現場に携わった人物ならではの生々しく貴重な記録ですね。

タイトルがちょっと小っ恥ずかしいですけど。(笑)

ラベル:漫画本
posted by たろちゃん at 00:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 『に』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする