2020年05月13日

「ランウェイ・ビート」原田マハ

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ある日転校してきた溝呂木美糸。
通称ビート。
身長150cmと小柄ですがとてもおしゃれな男子高校生です。
そんなビートがいじめられっ子の犬田ことワンダに目をつけ、おしゃれでイケメンに仕立てます。
やがて皆ビートに刺激され、ファッションショーを開き、ブランドまで立ち上げようとするのですが・・・・。
途中までは「野ブタ。をプロデュース」的な話ですね。
ですが、ひどい。(笑)
むちゃくちゃです。
まずどのキャラも変貌しすぎ。
いくらなんでもワンダが見た目だけでなくそこまで性格変わらんだろうと。
ワンダをいじめていたミキティにしても。
途中から出てくるデザイナーのミナモにしても、最初のクールさはどこにいったのか。
で、語り手が何回か変わるのもどうも落ち着きません。
主人公が高校生たち、そしてケータイサイトに連載されていたせいかちょっと軽くおちゃらけた文体なのですが、これも無理があります。
角田光代唯川恵がジュニア小説を書いていたころのような小っ恥ずかしさですね。
まあ皆で一丸となって大きなものに立ち向かっていく、自分たちが変えていくんだ、というその熱さは伝わりましたが。
ラベル:小説
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2020年05月03日

「パラダイス山元の飛行機の乗り方」パラダイス山元

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いろいろな肩書を持つ著者。
本職はミュージシャンだというまことしやかな噂もありますが、定かではありません。
だって会員制餃子店のオーナーとして餃子を焼きまくり、マン盆栽の家元を務め、アジアで唯一の公認サンタクロースとして毎年世界サンタクロース会議に出席し、1日に何度も飛行機に搭乗しCAの皆さんから「お帰りなさいませ」と言われるような人ですよ。
どこに音楽をやる時間があるというのか。(笑)
その飛行機ですが、とにかく著者の乗りっぷりが凄まじい。
例えば1日で『羽田-伊丹-高知-伊丹-福岡-五島福江-福岡-対馬-福岡-羽田-千歳-羽田』なんてことをやってのけます。
そりゃCAさんも「お帰りなさいませ」と言うでしょう。
無理矢理笑顔を貼りつかせて。(笑)
あるいは羽田から名古屋に行くのに『羽田-福岡-名古屋』なんてのは序の口。
これが福岡ではなく沖縄だったり札幌だったり、なんと外国で香港だったり、挙句の果てはフランクフルト経由・・・・。
東京から名古屋に行くのに何故ドイツなのか。
とまあ、こんな調子で搭乗履歴だけではなく、機内サービスやいろんな裏技(?)を惜しげもなく披露しておられます。
濃い。
面白すぎます、山元さん。
さすがにこれだけ飛行機に乗っていると、家族に宛てた遺書を書くほどのトラブルも体験したとか。
その遺書の中身も公開されています。
もちろん結果はご無事でなにより。
さすがに私はこのようなことができるお金も時間もありませんが、飛行機に乗るという行為には憧れますね。
というか、私にとっては飛行機に乗るなんてイベントですよ。
実際いままでに乗った回数なんて両手で足りるんじゃないですかね。
外国に行ったこともありますが、もちろんエコノミー。
ちょっと前に地元の空港にぶらっと見学に出かけました。
別に旅行に行くわけでもないのに、国際線のターミナルなんか歩くとウキウキしますね。
「おお、○時○分はロサンゼルスに行くぞ」とか「うぉっ、△時△分はパリだぞ、おい」とか。
自分には何の関係もないんですけどね。(悲)
展望台で飛行機の離着陸の様子を見て子供のようにはしゃいでしまいました。
運よくジャンボも見れました。
その大きさに改めて感動。
やっぱり男子はいくつになっても飛行機が好きなんですよ。
ラベル:エッセイ
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2020年03月16日

「過剰な二人」林真理子 見城徹

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野心の作家林真理子と熱狂的な編集者見城徹とのリレーエッセイ。
巻頭に対談がありまして、そのあとは交互に文章を書いておられます。
どちらかというと林氏の書いた文章を受けて見城氏が書いているという感じですかね。
このお二人いろいろ噂もありまして、蜜月な時期のあと16年間の絶縁状態がありました。
その後の対談であり共著ですから、なかなか興味深い一冊です。
内容としましては仕事論、人生論といったところでしょうか。
私はこのような人生論とか仕事論とか自己啓発的な内容の本は大嫌いなのですが、それはまあ著者によります。
政財界の大御所が書いたような人生訓、経営訓、社会人としての心得みたいなのはまったく読む気がしません。
だから小物な庶民なんでしょうけど。(笑)
この本は私にとって気になる作家と編集者であり、興味ある業界でもありますので読んでみました。
タイトルに「過剰」という言葉が使われていますけども、たしかにこのお二人の上昇志向というのは熱すぎますね。
がむしゃらに仕事をしてきたからこそ今の立場がある。
どちらも本音をぶつける人です。
なのでお二人を好きではないという人も結構多い。
でも私はあくまで読者としてですが、この人たちは実に刺激的で面白いと思っています。
なのでこの本も楽しく読ませていただきました。
ラベル:エッセイ
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2020年02月23日

「ベスト珍書 このヘンな本がすごい!」ハマザキカク

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世の中にはヘンな本というのがあるようで。
でもそんな本ってたいがいマイナーな出版社から出されていて、ベストセラー本のようにそこらの本屋で見かけるというものではありません。
本は年間8万冊ぐらい刊行されているとのことですが、なんと本書の著者はその新刊すべてをチェックしておられるとのこと。
もちろんすべての内容を読んでいるというわけではありません。
どのような新刊が出ているのかをチェックしているということです。
ジャンルは医学書、料理本、写真集など、とにかくすべての新刊。
頭が痛くなりそうです。(笑)
そんな中から選び抜かれた珍書100冊。
ただ正直言いまして、さほどインパクトはなかったです。
もっと奇抜な本が羅列されているのかと思ってましたから。
例えば図鑑では、『日本のロープウェイ・ゴンドラ 全ガイド』という本。
たしかに他にはないでしょうね。
でもロープウェイ・ゴンドラを網羅したカタログとして見れば、「そりゃあるんじゃない?」なんて思ってしまいます。
子供用の本で『ゆかいな幼稚園バス大集合!』というのは、トーマスだのピカチュウだののキャラクターが象られた幼稚園バスが収録されているそうです。
これも珍書というのとは違うんじゃないかと。
ある意味子供用図鑑のジャンルとしてはあって当たり前な感さえあります。
ただ『背脂番付』なるラーメンの背脂だけに着目して番付しているという本などは「ちょっとキテるな」と思いますけどね。
理工書では「π」というただひたすら円周率の数字を100万ケタ載せただけの本とか、だれが購入するんだと。(笑)
『歯車損傷図鑑』というのはその名の通りひたすら歯車の損傷状態を収集した本です。
運転前欠損、正常摩耗、損傷の兆候、摩耗、スカッフィング・・・・などなど、章分けされているそうです。
一般人が見てもなんら面白くない(私は個人的にぜひ見てみたい 笑)本だと思いますが、エンジニアの人たちにとっては非常に参考になる本なのかもしれません。
語学書では『クリーム・パン式単語暗記法』という本があり、“大志”を意味する“aspiration”を暗記するのに「アー! 酢っぱ! 冷酒 うん 飲んで大志について語ろうか? やはり向上心は人間に必要だよ」と紹介されているとか。
おまけにマヌケなイラストも添えられているそうです。
ストレートに暗記したほうがラクだと思いますが。
やはり一般人にとっては専門書に珍書と感じる本が多いのかなと思えます。
その専門家にすればまったく珍書でもなんでもなかったりするんでしょうけど。
そんなこんな、いろんな本が紹介されていますが、まあ実物を手にせずともこの本の紹介でじゅうぶんではないかと。(笑)
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2020年02月05日

「ミート・ザ・ビート」羽田圭介

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新興開発地の工事現場で交通整理係をしている“彼”。
皆からはベイダーと呼ばれています。
ケン、ブヨ、ザキさん、レイラといった仲間たちがいます。
レイラは昼は現場で働き、夜はホストをしています。
そんなレイラにデリヘルを紹介してもらうブヨ。
皆がいるところにやってきたユナというデリヘル嬢にときめいた“彼”。
こんな美人がデリヘルをしているなんて。
お金を出せば“彼”もユナと相手をできます。
しかし意識しつつもそれをできない“彼”。
毎日自転車で現場に通っていた“彼”ですが、レイラから『ビート』という車を譲ってもらいます。
それにより“彼”の日常はどのように変化したのか・・・・。
ん~、さっぱりわかりませんでした。(笑)
いや、地方の工事現場で働いている若者の青春なんでしょう。
デリヘル嬢という立場の女性にちょっと恋をして。
ビートという車を手に入れて。
それはそれでいい。
で、なにが「ミート・ザ・ビート」なのか。
タイトルや表紙の写真のイメージによる疾走感があるわけでなし。
結局なんなのか。
短編集の中のひとつとして読むぶんにはさらりと流せますが、これをメインとして出されますと戸惑ってしまいます。
なんとも歯痒い中途半端な小説でした。
ラベル:小説
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