2016年04月21日

「日本一江戸前鮨がわかる本」早川光

Cimg2770

寿司屋って怖いですよね。

まずいちばん何が怖いかといいますと、やはり値段でしょう。(笑)

値段がわからないのが怖い。

でも今はネットやガイドブックなどで前もって予算を知ることはできます。

電話で確認もできるでしょう。

わかっていても値段が高いというだけで怖い。

そしてマナーが怖い。

初心者丸出しで行けば馬鹿にされるのではないかと。

というわけで、私は高級な寿司屋には行きません。(行けません 涙)

お金もありませんしメシ食うのに気を使うのも馬鹿らしいですから。

ですが回転寿司などとは違って本格的な江戸前鮨の店にはやはりならではの魅力があります。

まず寿司そのものが回転寿司やスーパーのパックのものとは別物でしょう。

凛とした雰囲気の店でカウンターに座り、目の前で職人が握るのを目の当たりにしつつ食べる鮨。

さぞかしと思います。

そんな鮨屋の入門書が本書です。

基本編、応用編、基本のネタ、名店案内、江戸前鮨の歴史という内容。

寿司というといろんな人がいろんな通ぶったことを言います。

まずはあっさりしたネタから食べてじょじょに濃いネタへとか。

大きなお世話です。

いきなりトロを食べるとそのあとのネタの味がわからなくなるとか言う人がいるんですけど、私はそんなことないと思いますね。

そこまで人の味覚はヤワではないと私は思っているのですが、そのような人もいらっしゃるようで。

トロの脂ごときで他の味がわからなくなるのなら、他の料理を食べても同じことです。

話が逸れましたが、本書ではそのような注文の順番は無いといいます。

そしてまずはシャリの味を覚えようと。

これってラーメンでスープよりもまずは麺だなんてのに似ています。(笑)

で、シャリとネタの相性、握り方も覚えようと。

店でどのように振舞うのがいいかなんてのも。

江戸前鮨といえばやはり東京、特に銀座となりますか。

そのような場所の鮨屋に出かけるのならば一読しておいたほうがいいかもしれません。

私は100パーセント行くことがありませんが、いちおうこの本で勉強しておきます。(笑)

ラベル:グルメ本
posted by たろちゃん at 03:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 『は』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年08月02日

「一分間だけ」原田マハ

Cimg2630

藍はファッション雑誌の編集者。

浩介という恋人と同棲しています。

取材したペットショップで処分寸前だったゴールデンレトリバーのリラを購入。

浩介と2人で育てるのですが、仕事に生きがいを感じている藍はなんだかんだとリラの存在が疎ましくなってきます。

リラが手元にやってきたときにはその愛おしさに感動したにもかかわらず。

やがて浩介と別れることになりリラを引き取ったのですが、仕事に忙しい藍はなかなか面倒を見切れません。

仕事もしたい、恋もしたい。

足枷になるリラにあたったりする藍。

リラなんかいなくなればいいと思ったり。

やがてリラの体に異変があることに気付き、病院に連れて行くと癌だと診断されます・・・・。

主人公はファッション雑誌の編集者というコッテリした設定で“仕事する女”を強調しています。

なんで“仕事する女”といえば“ギョーカイ”なんでしょうか。(笑)

こういう設定多いです。

朝から晩まで作業服着て工場で仕事している女性もいるんですけどね。

弁当屋の暑い厨房で汗だくでおかず作ってる女性もいるんですけどね。

なんでそういうジャンルで“仕事する女”を書かないんでしょうか。

ま、この作品においては雑誌の編集者という職業設定が話の舵取りにもなっているんですけど。

しかし主人公のわがままっぷりは腹立たしいですねぇ。

もっと仕事に打ち込みたい、恋もしたいと、リラや浩介に不満を持つ。

ところが状況が変わるととたんにリラや浩介のありがたさに気付く。

自分にとって本当に大切なものはなんだったのかというテーマなわけですが、ふざけんなよと。(笑)

私は人後に落ちない犬好きです。

人間は嫌いですが犬は大好きです。

犬というのはものすごく健気で、飼い主を裏切らないんです。

なのでそんな犬に仕事だの恋だのを優先し散々わがままをぶちまけておきながら(本まで投げつけて怪我させてます)、いざとなると「神様お願い」みたいなことをよく言えたものだなと。

ラストを生かすための山あり谷ありのエピソードだとはいえ、この女好かんわ。(笑)

ラベル:小説
posted by たろちゃん at 03:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 『は』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年07月11日

「不思議の国の男子」羽田圭介

Cimg2625

「おれ」こと遠藤は男子校の高校1年生。

年下ということを隠して女子校3年生のナオミと付き合っています。

ラブホテルでSMならぬSSプレイをする仲ですが、まだ童貞と処女です。

学校の友人たちも皆童貞。

しかも仮性包茎。

集まればその話題でもちきりです・・・・。

男子高校生の性をテーマにした青春小説です。

この連中、とにかく集まれば包茎だ仮性だ真性だなどというような話をしていますが、こんな男子高生おらんでしょ。(笑)

そりゃ男が集まれば下ネタな話題にもなります。

特に高校生ともなれば興味津々。

しかしこんなに包茎に特化した話題ばかりいつもいつもなんてあり得ない。

作者の高校生時代はそうだったのかもしれませんけども。

まあ元々のタイトルは「不思議の国のペニス」なんですけどね。

普通は自分の性器のことなんかより女の話題です。

それとも昔と違いインターネットで無修正の画像や動画を当たり前に観ることができる昨今、女の体よりも自身の性器のほうが関心事なんでしょうか。

この小説内のエピソードというのはすべてが仮想なんですよね。

遠藤と彼女の関係がまずそう。

ラブホテルでコスチュームつけてSSプレイなんてことを演技しています。

ですが肝心のセックスはしていません。

友人たちも理屈だけはいっちょまえですが経験はない。

後半遠藤たちがライブをするんですけど、演奏はすべてエアー。

やはり上辺だけで中身がない。

そして仮性包茎。(笑)

大人になるまでの通過点であるガキンチョの象徴として仮想であり仮性包茎なんでしょうか。

でもやっぱりこの設定はいただけませんね。

ラベル:小説
posted by たろちゃん at 03:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 『は』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年07月07日

「蜩ノ記」葉室麟

Cimg2620

第146回直木賞受賞作。

城内で刃傷沙汰をおこした檀野庄三郎。

相手の水上信吾は家老の中根兵右衛門の甥です。

本来なら切腹となるところですが、向山村に幽閉中の元郡奉行である戸田秋谷を監視するという役目を与えられます。

秋谷は七年前に側室と密通し、それに気付いた小姓を切り捨てたということで切腹を命じられています。

ただし十年後。

それまでに家譜編纂を終えるのが役目です。

切腹までにあと三年。

秋谷が切腹を恐れて逃げ出さないか、もしそのときは監視役の庄三郎は秋谷だけでなく家族ともに斬らねばなりません。

しかし身近で秋谷に接していくにつれ、庄三郎は秋谷の無実を信じるようになります。

その凛とした生き様はとても側室と密通するような人物ではありません。

なんとか秋谷の切腹を回避することはできないものかと庄三郎は思い始めます。

そして真実はどうなのか・・・・。

いやぁ、よかった。

やはり秋谷の姿勢ですよねぇ。

三年後に切腹という絶望があるにも関わらず、秋谷の姿勢にはまったく揺らぎがありません。

その日が刻々と迫ってきても。

なんと清冽なことか。

そんな秋谷に仕える妻の織江、そして娘の薫、息子の郁太郎。

夫を信じ父を誇りに思う家族の気持ちのなんと静かに、しかし深く熱いことか。

現在ではあり得ない武士の生き様。

男の生き様とも言えます。

こういうところに時代小説の魅力のひとつがあると思えます。

切腹はともかくとしても、これを現在のサラリーマン社会に置き換えてこのような物語は書けないでしょう。

いくらフィクションとはいえ、現代小説でこのような人物は描けませんもんね。

時代小説ならではの魅力をじゅうぶんに味わえるいい小説でした。

ラベル:時代小説
posted by たろちゃん at 02:24| Comment(0) | TrackBack(1) | 『は』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年05月22日

「爆笑問題の「文学のススメ」」爆笑問題

Cimg2593

テレビ番組の書籍化です。

作家をゲストに迎えての対談集なわけですが。

ひどいですねぇ、太田光。

ゲストそっちのけでしゃべくってます。

いったいなにが「文学のススメ」なんだか。

まあ面白いんですけども。

田中のツッコミがいい。

でもせっかく作家をゲストに迎えているんですから、自分はホストに徹してしっかりと話を聞きだしてもらいませんと。

この本とは関係ありませんが、普段から政治とかいろんなことで屁理屈をこねておられます。

その前にあなた自身のレベルはどうなのよって思ってしまいますけどね。

以前に読んだ小説も話になりませんでしたし。

へんに文化人ぶらずお笑い芸人に特化すればいいのに。

やっぱりだめですね、この人は。

ラベル:書評・作家
posted by たろちゃん at 03:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 『は』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする