2014年09月05日

「謎解きはディナーのあとで」東川篤哉

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宝生麗子は国立署の刑事です。

しかし実は世界に名を轟かせる『宝生グループ』のお嬢様。

ちょっとマヌケな上司、風祭警部は『風祭モータース』の御曹司。

コンビで難事件に挑みますがいつも壁にぶち当たります。

麗子には影山という執事兼運転手がいます。

難事件を相談すると慇懃無礼な口調で麗子を小馬鹿にしつつ、しかし鋭く事件の謎を解き明かしていきます・・・・。

バカミスとまでは言いませんが、まあそれに近いノリのミステリーですね。(笑)

ユーモアミステリーといいますか、文章は読みやすく笑いもあります。

通なミステリーファンは苦笑するかもしれませんが、一般読者には抵抗なく受け入れられる作品ではないでしょうか。

やや古典的でベタですが正統派の謎解き小説であるのはたしかです。

なのでミステリー入門に適した一冊ですね。

ラベル:小説
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2014年08月16日

「タモリ論」樋口毅宏

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誰もが知る芸人タモリ。

30年以上も「笑っていいとも」で昼の生放送を続けてきました。

これはたいへんなことです。

でもお笑い芸人としての本領といいますか、この人の本来のすごさは発揮されていませんでした。

というかテレビでこの人の真髄に触れるのは無理なのかも。

というわけで、この「タモリ論」ではどれほど深くタモリという芸人に切り込んでくれるのかなと期待して読んでみたのですが。

なんですかこれは。

どこが「タモリ論」なんでしょう。

ただ単に著者がタモリに対する思い入れを語り、「笑っていいとも」の思い出を語る。

そして「お笑いBIG3」としてビートたけしや明石家さんまについて語る。

なんとも浅く生ぬるい内容です。

よくもまあ「タモリ論」なんてタイトルをつけられたものです。

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2014年06月13日

「パパは牛乳屋」弘兼憲史

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『パプアニューギニア』と『パパは牛乳屋』って似てますよね。

そんな馬鹿馬鹿しいダジャレ感覚の言葉を集めたオヤジギャグ的な一冊です。

これはもうどうこう説明の仕様がない。

紹介されている作品をいくつか挙げておきましょう。

『ハーゲンダッツのアイス』と『禿だっつーうの! アイツ』

『もろ差しで寄り、下手出し投げ』と『モロ出しで寄り、下を出し逃げ』

『フランケンシュタイン』と『腐乱検死体』

『とんとんとんからりと隣組』と『ドンドン戸ガラリと怒鳴り込み』

『細木数子』と『屁こき家族』

『読売ジャイアンツ』と『押し売りじゃん、アイツ』

などなど。

著者のコメントもまた笑えます。

まあとにかくひまつぶしには最適な一冊です。

ラベル:エッセイ
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2014年06月11日

「Chef's special」檜原まり子

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雑誌編集者の榊隆生がフランスフードフェアで出会ったのはまるで少年のような星川隼人。

しかし隼人はパリの三つ星レストランでソーシエを務めたほどの一流シェフ。

隆生は料理に一途な隼人に惹かれていきます。

また隼人も隆生を・・・・。

ついにBL小説に手を出してしまいました。(笑)

といいましてもその世界には興味ありません。

あくまでもグルメ小説ということで手にしたわけですが。

ですがまあついでにBLの世界とはどんなものかと。

料理に関しましては思いのほか突っ込んで書いておられると思います。

上辺だけをなぞっているという印象はなく、グルメ小説として耐える土台があると思いました。

ただ店の説明で「小さなビストロ」とあるのに「四人がけのテーブルが二十程」ってどこが小さいんだか。

あるいは隼人のアパートが「十五帖ほどの小さなワンルーム」とありますが、ワンルームで十五帖ならぜんぜん小さくないでしょう。

ちょっと作者の広さの感覚が一般とは違うようで。(笑)

メインはやはり隆生と隼人の恋愛なわけですが、さすがに男性でノンケの私からすれば「それありき」で書かれている話運びにむず痒い気がしました。

女性からみた美しい男性愛ですよね。

でも大雑把に言えば、少女マンガや少女小説の男と女を単純に男同士に置き換えたという構造です。

しかしこういうジャンルの読者はほとんど女性ですが、いったいなにを求めているのでしょう。

エロい描写もありますのでオナニーのネタなんでしょうか。

男女の恋愛話には飽きたということなんでしょうか。

でも本屋でこのジャンルのコーナーで本を物色しておられる女性ってまず現実の恋愛には縁がないような人がほとんどですけどね。(と私は思います)

男性のオタクといわれる人たちが美少女モノに群がるようなものなんですかね。

ま、それはともかくとしまして、男同士の恋愛とセックスという設定が許容できればそれはそれで楽しめる一冊(ジャンル)ではないでしょうか。

ラベル:グルメ本 小説
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2014年05月02日

「片側の未来」広瀬もりの

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千夏は21歳のOLです。

なぜかお気に入りの男性には振られ続け、今回もまた告白したものの断られてしまいました。

落ち込んで帰宅した翌朝目が覚めてみると、なんと元同僚の槇原くんが旦那様で、しかも2人の女の子の母親になっていました。

そこは6年後の世界で、その6年間の記憶がすっぽりと抜け落ちているのです。

OLからいきなり2児の母親として、専業主婦として、槇原くんの妻として、千夏はどのようにすればいいのか頭はパニック・・・・。

6年のキャリアがある夫婦でありながら、千夏にとって槇原くんはただの同僚というのがミソですね。

愛なんてないのにこれから一緒に生活していかなければならない。

新婚ものとはまた違った初々しさとかドタバタ感とかがあります。

そして懸命な槇原くんにだんだんと惹かれていく千夏の気持ちの変化が読ませどころになるのでしょうか。

この作品はエタニティ文庫の赤マークということで『一定以上の性描写あり』というカテゴリー。

夫婦ですから当然槇原くんはエッチを要求してくるわけですが、千夏にとっては昨日(6年前)までただの同僚。

そんなことをするなんて考えられないのですが、いつまでも拒否し続けるわけにもいかず。

ということでエッチなシーンも散りばめてあるのですが、フェラの描写がないのは片手落ちといわねばなりますまい。(なにがだ 笑)

まあ結局は『長身でスーツが似合い周りの奥様が羨ましがるカッコイイ旦那様の奥さんがわたしなんかでいいの?』というお決まりな謙遜ナルシズムカタルシスな話だったりするわけですが。

けっこう楽しめましたけどね。(笑)

posted by たろちゃん at 02:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 『ひ』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする