2015年12月19日

「下ネタの品格」文藝春秋編

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下ネタ。

下品な話題として顔をしかめられたりもするのですが、でも実は皆が興味あることだったりします。

さすがに場所と相手を選ばなければならないでしょうけど。

この本ではいろんな作家や学者が下ネタについて熱く対談しておられます。

最初の鹿島茂×西木正明×田丸久美子のがいちばん面白い。

ガッツリいってます。

林真理子×紫門ふみ×大石静もよかった。

森瑤子×大宅映子×安井かずみでは、大宅映子がちょっと腰が引けてて。(笑)

作家同士の対談では石田衣良村山由佳、北方謙三、高樹のぶ子勝目梓など。

錚々たるメンバーです。

下ネタ=必ずしも下品ではなく、いや下品だから下ネタなんですけど、でも下品さを感じさせることなく下ネタを交えて場を和ませるのもひとつの教養でしょうし、しかし男同士のぶっちゃけた下世話な露骨話こそが下ネタの本領であったり、それよりも実は女同士の話題のほうが身も蓋もない下ネタの真髄であったりします。

ということで下ネタにもいろんな解釈があるわけですが、私が思う下ネタというのはやはり下品さです。

でないと面白くない。

石田衣良×西木正明×勝目梓の対談などは下ネタというよりも性愛論ですね。

というか、この本自体がそんな感じだと思います。

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2015年03月06日

「パトロネ」藤野可織

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妹が『私』と同じ大学に入学し、『私』のワンルームマンションに同居することになります。

そして写真部に入った妹を追いかけるように『私』も入部します。

にもかかわらず『私』を無視し続ける妹。

『私』は皮膚炎を患い、変な医者に通うのですが一向によくなりません。

やがて妹は部屋を出て行き、知らない少女が住み着きます・・・・。

この作家の作品は初めて読んだのですが、こんなシュールな作風だったんですね。

現実の世界がだんだんと非現実的な世界に覆われていきます。

解説で星野智幸氏が“ざらつき”と“つるつる”の対置ということを書いておられます。

「ああ、そうなのか」と。

まったく読めませんでした。

全然修行が足りませんね。

タイトルの「パトロネ」も読む前はパトロンのことなのかなと思ってましたし。(笑)

私としては併録されている「いけにえ」のほうが面白く読めました。

地味な美術館の常設展示室の一画にある小部屋。

鉛筆画の画家の展示室なのですが、そこに悪魔のような小さな生き物が現れて。

その悪魔目当てにボランティアで監視員を引き受けた主婦・・・・。

これもやはりシュールであり、そしてちょっとブラック。

現実に非現実が紛れ込んでくるというのは表題作と同じですね。

どちらも見た目は穏やかな水面なんですけども、その下にはちょっとした濁流があるみたいな。

それを淡々と描いておられるように思います。

ラベル:小説
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2015年03月02日

「アンダンテ・モッツァレラ・チーズ」藤谷治

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全身タトゥーだらけの由果は三十路。

まわりにはヘンな連中が集まっています。

恋人の健次、路上で弾き語りをしている京一、その京一の追っかけで金持ちのお嬢様千石さん、芸術的な車の運転をする浩一郎。

皆おなじ会社の仲間です。

毎日千石さんのベンツV230で一緒に出勤しているのですが、その車の中でバカ話を披露し、爆笑するのが習慣となっています。

そんな日常にタトゥーフェチの野茂部長が絡んできて、話はややこしいことに・・・・。

う~ん。

どうも私は話に乗れませんでしたね。

面白くない若手漫才師の漫才を聞かされているようで。

はしゃぎ具合が痛々しい。

そして物語の仕掛けとして、語り手である『ぼく』って誰なんだという疑問が浮かぶようになっています。

冒頭に伏線が張られておりメタフィクション的な手法ではありますが、でも『ぼく』の視点がブレてないですか?

やたら洋楽の歌詞の引用があるのもなんだかなぁ。

クサイ。

私にとってはすべてが空回りのように思えたのですが、それはつまり私には合わない小説だったということでしょう。

ラベル:小説
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2015年02月04日

「マンガホニャララ」ブルボン小林

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マンガについての評論といいますかコラムといいますか。

週刊文春やらなんやらに連載していたものをまとめた本です。

内容についてはなんとも紹介のしようがないのですが。

しかしいろんなマンガをよく読んでおられますねぇ。

いちばん最初に紹介されている読売新聞の『課長 島耕作』が社長に就任したという記事には笑いました。

いや、笑うところじゃないか。

たしかにありましたね、そういうことが。

それほどマンガというのは大きな影響力のあるメディアなんですよね。

昔は『あしたのジョー』で力石徹が死んで葬式が行われたというのもありましたし。

巻末にはピエール滝との対談、そして『ドラえもん』のスネ夫自慢148連発なんてどうでもいいような(失礼)表まで掲載されています。

ちなみに著者のブルボン小林氏は芥川賞作家の長嶋有氏です。

ラベル:漫画本
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2015年01月09日

「BRUTUS 美味求真 食にこだわった男たち女たちと、その本。」

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まさにサブタイトルの通りの内容です。

料理人、料理研究家、作家など、食にこだわったいろんな人たちが登場します。

メインタイトルの元になっているのが大正14年に出版された木下謙次郎著「美味求真」。

普通の食材だけではなく、爬虫類や虫までもが図鑑のように紹介されているそうです。

ここまで食を追及するともう天晴れとしかいいようがありません。

さて、この本の内容ですが、料理を食べることや作ることにこだわった人たちだけではなく、生産者、グルメ本、グルメ漫画、小説の中の食事描写など多岐にわたって紹介されています。

グルメ本は私もよく読みますのでありがたい。

既読のものもあればこんな本があったのかというのもあります。

保存版となる一冊ですね。

ラベル:グルメ本
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