2016年10月10日

「深夜食堂の勝手口」堀井憲一郎 協力◎安部夜郎

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人気グルメマンガ「深夜食堂」の副読本といいましょうか。

本編に出てきた料理をテーマに著者がエッセイを書いておられます。

例えば最初は『赤いウインナー』。

本編でも第一夜がこれでした。

赤ウインナーといえば当然タコさんウインナーですね。(笑)

これを地元ヤクザの幹部が好んで食べるという話でした。

こちらの本ではエッセイの内容は特に本編とは関係なく、それぞれの料理について本編のカットを数点添え、カラー写真付きでレシピを紹介しています。

タコさんウインナーや猫まんまにレシピもなにもないですけどね。

グルメマンガにもいろいろありまして、ウンチク系、バトル系、B級グルメ系、などなど。

この「深夜食堂」はほのぼのB級グルメ人情系とでもいえますかね。

あまりゴチャゴチャと料理についてのウンチクを垂れたり熱く戦うのはもういいかなと。

こういう日常の料理を扱った身近な話がしみじみいいですね。

あ、本編だけでなくこちらの本も面白いですよ。

小林薫や松重豊らのお気に入り料理紹介ページもあります。

ラベル:グルメ本
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2016年08月01日

「風立ちぬ・美しい村・麦藁帽子」堀辰雄

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高原のサナトリウムで療養する恋人の節子に付き添う私。

二人は見つめ合い、語り合います。

ですが節子は日に日に弱っていくのです・・・・。

話の内容としては非常にシンプル。

当時は不治の病であった結核に冒された恋人に男が寄り添い、二人は生と死を見つめて過ごします。

暗い内容ではあります。

しかし舞台の美しい描写のせいか、切なくはありますが陰鬱ではありません。

死を前にしているゆえに生が輝いて感じられるからでしょうか。

「風立ちぬ、いざ生きめやも」という言葉に前向きさを感じるからかもしれません。

絹のような滑らかな感触の小説です。

他に「美しい村」、「麦藁帽子」、「旅の絵」、「鳥料理」、「『美しい村』ノオト」を収録。

ラベル:小説
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2015年09月19日

「幻想郵便局」堀川アサコ

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短大を卒業し友人たちが皆就職する中、就職浪人をしているアズサ。

結局のところ人間というのはなりたいものになるのだから、あせって決めなくてもいいと両親は寛容です。

しかしなりたいものがわからない。

ある日、学校の就職課からアズサを名指しで求人の依頼が来ていると連絡を受けます。

履歴書の特技欄に『探し物』と書いたのが目にとまったとのこと。

それは山の上の郵便局からでした。

その『登天郵便局』でアルバイトすることになったアズサですが・・・・。

うん、まあ、ほのぼのとしたファンタジーですね。

いろんな人物との出会いがあり、不思議な体験があり。

作者の得意ジャンルと思われるあの世この世の話です。

個人的には読んでいて郵便局の存在や役割がどうも曖昧で。

アズサの特技が『探し物』という設定もなんだかポテンヒットですし。

この程度のための複線? と思ってしまいました。

いろいろとエピソードは詰め込んでおられるんですけどね。

キャラはけっこうよかったですけど、読み終えて「ああ、そう」という以上のものはありませんでした。

ラベル:小説
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2015年07月19日

「おすすめ文庫王国2014」本の雑誌編集部

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2013年度に出版された文庫本のベスト10特集です。

いろんなジャンル、そしてテーマ別にベスト10を選出しています。

もちろんそれは各選者の主観によるものですけどね。

本好きにとってはこういうのはとても楽しい。

こんな本があったのかという発見がありますし、知っていても食指が動かなかった本に改めて興味を持ったり。

「そういえばこの本購入してたぞ」なんて未読の山の中から引っ張り出してきたり。

ときどきページをめくりつつ、今後の読書の参考にしたいと思います。

ラベル:書評・作家
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2014年12月04日

「岬バーガー」本馬英治

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涼は高校2年生。

サーファーです。

親友のケンと地元の「岬下」と呼ばれるポイントでサーフィンをしています。

ある日、その岬に南雲という男が現れ、手作りで小屋を建てハンバーガースタンドをオープンさせました。

ハンバーガーは美味しくサーファー仲間のうちでも評判になり、涼、ケン、そして女の子の凛が店を手伝うことになります。

しかし岬にリゾートホテルが建つことになり、南雲の店は立ち退きを迫られます・・・・。

飾り気のない淡々とした文体で描く青春小説。

それが清々しくてよかったです。

ただ最後がねぇ。

立ち退きの噂を聞いてあちこちからサーファーが集まり、励ますために店の前にサーフボードを積み重ねていく。

感動的な展開です。

んでこの結末ですか・・・・。

膝からガクッと崩れ落ちるような結果でした。

集まったサーフボードはどうなったのよと。

そのあとに余韻的なラストを書かれてもなぁ・・・・。

ラベル:小説
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