2019年05月17日

「変な給食」幕内秀夫

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最近の学校給食ってほんと変ですよね。
献立見て思います。
これは全国区の現象のようですね。
この本を見ましても、もうとにかく組み合わせがむちゃくちゃです。
カレーうどん、アメリカンドッグ、小倉白玉、牛乳ってなんですかこれ。
コッペパン、みたらしだんご、肉じゃが、牛乳って。
一応は栄養士が献立を作っておられるようですが、栄養士にも受験勉強の弊害が出ているのでしょうか。
知識だけ頭に詰め込んで勉強して栄養士合格。
しかし食事ということをまったく理解していない。
なんでもかんでもとにかくトータルで栄養のバランスが取れていればいい。
そんな考えのようですが、栄養バランスさえとれていない。
ましてや味覚のバランスなど皆無です。
こんな栄養音痴味覚音痴な人たちが子供たちの給食なんか作っていいのでしょうか。
この本は実際に学校で出された変な給食を再現し、すべてカラー写真で紹介しておられます。
まったく笑えます。
これだけならただのトンデモ紹介本です。
しかし著者は幕内秀夫氏。
ただの笑い話で済ませるはずはなく、きっちりとコラムやまともな給食を実現している人たちの執筆でこのバカな実態を批判しておられます。
もっと米を食べるべきだという指摘には私も大賛成です。
給食をパンではなくごはんにするべきだと。
そう、主食をパンにするから変な組み合わせのおかずになるんですよね。
そしてなにを皆勘違いしているのか、最近は米を悪者視する傾向があります。
なにをかいわんやです。
ごはんを食べると太ると思い込んでいる人が多いようですが、ごはんを食べて太った人などいないという著者の指摘はまさにその通りだと思います。
メタボだ肥満だ糖尿だなんてのはごはんのせいではなく、ジャンクフードやら清涼飲料水などのせいです。
大人がそのような偏見偏食をしていて子供に食育ができるわけありません。
家庭でも学校給食でもまずはごはん。
和食を心掛けるべきでしょう。
ラベル:グルメ本
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2019年01月21日

「葬儀の日」松浦理英子

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主人公は葬式に雇われて泣く『泣き屋』です。
そのライバルといいますか、表裏一体なのが『笑い屋』。
仕事のたびに必ず顔を合わせる存在です。
ところが昨日の葬式に彼女は来ませんでした・・・・。
これはどう解釈したらいいんでしょうね。
『笑い屋』の彼女というのは実際に存在したのか。
それとも『泣き屋』の彼女の心の中の存在なのか。
表題作他2編収録ですが、私は「肥満体恐怖症」がよかったです。
大学の女子寮に肥満の先輩3人と同室する肥満を嫌悪する主人公。
先輩たちにさんざんいびられるのですが、ひたすら辛抱し、こっそりと些細な復讐をします。
もう1編の「乾く夏」という作品もそうなんですけど、どれにも男性を拒否しているといいますか、嫌悪しているようなところがありますね。
女性の同性愛的な雰囲気があります。
といってもレズビアンとかそういうのではないのですが。
男性崇拝の否定みたいな感じでしょうか。
ラベル:小説
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2019年01月15日

「教科書に載っていないUSA語録」町山智浩

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週刊文春の連載コラムを文庫化。
2009年~2012年分が収録されています。
著者はアメリカのカリフォルニア州に在住。
日常生活やテレビ、ラジオで耳にした気になる言葉を紹介しておられます。
たいがい失言やあまりいい意味でつかわれることのない言葉ですけどね。
だからこそ笑えます。
日本でも政治家や芸能人がついついポロッと失言してしまうことがよくあります。
ネット社会になって誰でも気軽に発言できるようになったのでなおさらでしょう。
ちょっと前にも某お笑い芸人が審査員の大御所芸人に対して失言し、大きな問題となりました。
これは海外でも変わりません。
口は災いの元とはよくいったものです。(笑)
ラベル:エッセイ
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2018年11月23日

「丸元淑生のスーパーヘルス 老化を遅らせる食べ物と食事法」丸元淑生

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現代は飽食の時代と言われ毎日大量の食料を廃棄するほど豊かになったわけですが、実はこれほど食べ物があり余るような状況は人類の歴史の中ではつい最近のことなんですね。
何万年ものあいだ人類はずっと飢餓に脅えて日々を過ごしてきたわけです。
今の日本でそのような恐怖に怯えている人などいないでしょう。
さて、その結果どうなったか。
肥満、糖尿病、心臓病、高血圧、ガン・・・・。
生活習慣病などに晒されることになりました。
現在はかつて人類が経験したことのない状況に突入しています。
人間、生きていく上での基本はまず食べること。
現在の食事は栄養補給ではなく娯楽です。
はたしてこんな食生活でいいのか。
というわけで、著者は本書で健康を維持するための食事、長生きするための食事を提案、主張しておられます。
結局は栄養学なんですけどね。
体を正常に維持していくためにはどのような栄養を摂ればいいのか。
そのためには何をどのように食べればいいのか。
また食べるべきではないのか。
著者ほどの信念があれば書かれていることすべて実行できるのでしょうが、たいがいの人にはなかなか。(笑)
皆、頭ではわかっていても諸事情でなかなか実行は難しいものです。
しかし心掛けは必要ですね。
今の若い人たちの食事(栄養バランス)への無頓着さには私も呆れます。
頻繁にファストフードやコンビニ弁当でもなんら抵抗のない人たち、その人たちが親になったときの子供の食事。
考えるとぞっとします。
まあ他人事ですが。(笑)
ラベル:グルメ本
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2018年11月07日

「全国アホ・バカ分布考 はるかなる言葉の旅路」松本修

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大阪はアホ、東京はバカ。
ではアホとバカの境界線はどこにあるのか。
著者は「探偵! ナイトスクープ」のプロデューサーです。
番組に視聴者から寄せられた依頼がきっかけでこの問題の調査に乗り出すのですが、実はとんでもなく奥深いテーマでした。
単純に関西はアホで関東はバカというような問題ではなかったのです。
なぜか北と南に同じような言葉がある。
これはいったいどういうことなのか。
全国の市町村にアンケートを送付し、文献を漁り、専門家の意見を聞きと壮大な広がりを見せていきます。
その結果わかったことは、アホ・バカの類の言葉はすべて京都が発祥であるということ。
京都を中心にして円を描くように全国に広がっていったというのです・・・・。
いやあ、これは力作ですね。
よくもまあこのようなテーマをつきつめて調査されたものだと。
実際、今までこのようなテーマを真剣に研究した例はなかったとのこと。
専門家からもお墨付きをいただいています。
それにしても京都を発祥として円周状に広がっていった(方言周圏論)という検証は素晴らしいですね。
このように書くと簡単ですが、およそ500ページにわたってひたすらコツコツと検証していく描写は圧巻です。
実にお見事な一冊だと思います。
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