2017年08月22日

「多読術」松岡正剛

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多読というのは本を多く読むということですが、まず単純に冊数ですよね。
今までに何冊読んできたとか、1ヶ月に何冊読むとか週に何冊読むとか。
そしてジャンル。
多岐にわたっていろんな本を読んでいると。
そのような“広く深く”読書している人というのはいるもので、これはもう達人の域ですね。
この本の著者もそのひとり。
ネットで「千夜千冊」というサイトをやっておられるので、本好きのあいだではよく知られています。
そんな読書の達人が「多読術」ということで自らの読書方法を紹介。
しかし正直言いまして「あっ、そう」という感想しかなかったですね。
読書に対する心構えが私にはまったくないということがよくわかりました。(笑)
このような読書方法を紹介されると逃げ出したくなります。
なにもそんなに堅苦しく考えなくてもと思ってしまうんですね。
そんなこと考えて読まなあかんのかよと。
目の前に本がある。
暇がある。
じゃあ読んでみるか、と。
面白かった、面白くなかった。
私はそれでいい。
なんといってもこのブログのタイトルは「おひまつぶしの読書日記」ですから。(笑)
ラベル:本・書店
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2017年05月16日

「エロ街道をゆく 横丁の性科学」松沢呉一

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エロについてのいろんなジャンルやグッズを、著者が身をもって検証した一冊です。
3章に分かれておりまして、第一章は「エロ街道をゆく」。
いろんなところに出入りする前に、まずはエイズ検査を。
検査結果を聞いた後、保健所から出てくる女性をナンパインタビューしたりしておられます。
その後は風俗の取材です。
前立腺マッサージ。
どうもイマイチだったようで。
そしてコンドーム専門店、投稿雑誌、ソフトSM、女装クラブ、ブルセラ女子高生への取材など。
第二章は「正しいバイブレーターの使い方」ということで、ショップを取材したりしつつ、女性のバイブ使用の実態について調査。
友人の女性にバイブを試してもらったりしています。
けっこう皆さん使用しておられるようですね。
第三章は「性器末SM入門編」。
第一章ではソフトSMでしたが、こちらでは本格的(?)に女王様に調教してもらっています。
お尻にペニスバンドを挿入されて絶叫。
無理やり「気持ちいいです」と言わされたり。
ですがどうも著者には奴隷の資質はないようで。(笑)
最後は聖水を飲ませてもらって満足のご様子。
しかしまあいろんな世界がありますね。
性癖もひとそれぞれ。
奥が深いものです。
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2017年05月08日

「実録・外道の条件」町田康

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短編集。
主人公はミュージシャンです。
その主人公が出会ってきた何人もの外道たち。
自分勝手で常識がない。
時間にルーズなスタイリスト。
大言壮語な芸能プロダクションの社員。
話の通じない雑誌編集長。
人を見下したような女性編集者・・・・。
タイトルに実録とありますが、主人公は作者がモデルと思われます。
名前もマーチダ・コーだったりしますし。(笑)
主人公がミュージシャンということで出てくる相手もいわゆる“ギョーカイ”の人たちなわけですが、いかにもという感じですね。
当然みんながみんなこんな人たちじゃないでしょうけど、なんだか「いるんだろうなぁ、こういう人たち」と思わせるものがあります。
しかし町田康という人、このような外道を書かせるとピカ一ですね。
他の作品もそうなんですけど、どうしようもないクズ人間が出てきます。
ですがそのようなキャラを上手くコントロールしているのは、町田氏が極めて常識人であり冷静な目を持っておられるからなんでしょうね。
小説巧者だなと思います。
ラベル:小説
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2017年02月21日

「英国一家、日本を食べる」マイケル・ブース

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著者はイギリスのフードジャーナリスト。
知り合いの日本人からもらった一冊の本に大きな影響を受けます。
その本とは「JAPANESE COOKING A SIMPLE ART」。
英語で書かれた日本料理のバイブルともいわれる辻静雄の名著です。
著者はほとんど衝動的に日本へ行って自分の目と舌で日本料理を見極める決心をします・・・・。
タイトルの通りイギリス人一家が日本を訪問し、北海道から沖縄まで食べ歩いた3ヶ月間の記録です。
やはり読みどころは外国人の目に日本の料理はどのように映り、舌はどのように感じたのかというところですね。
日本料理といっても高級な料亭だけではなく、新世界の串カツや博多の屋台ラーメンなどいわゆるB級グルメもしっかりと調査。
服部栄養専門学校の服部幸應氏や辻調理師専門学校の辻芳樹氏にも会って食事を共にしておられます。
単身ではなく家族でというところもミソでしょうか。
食事だけではなく日本の文化にも触れ、発見と驚きに満ちた子供の反応などが書かれています。
このあたりが本書をちょっとユーモラスにしています。
もちろんすべての店で子供連れというわけではありません。
内容には多少の脚色もあるように思えるのですが、まあそれはそれで読み物としてこの本の個性でもあるでしょう。
ラベル:グルメ本
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2016年12月17日

「二枚目 並木拍子郎種取帳」松井今朝子

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シリーズ第2弾です。
連作短編集。
並木拍子郎は人気狂言作者並木五瓶の弟子。
勉強がてら町のいろんな噂を聞き集め、師匠に報告するのが習慣となっています。
材木問屋に代々伝わる祟りの話、芝居小屋で娘が消えてしまう神隠し、吉原の女郎と大店の手代の心中事件、など。
表題作の「二枚目」は、芝居で二枚目を務める染川十三郎の評判が最近よくありません。
先日も相手役の千両役者で名女形の瀬川路考にえらい怒られていました。
路考を怒らせると今後二度とお呼びがかかりません。
そうなると役者としておしまいです。
十三郎はいったいなにをやらかしたのか。
そのような人間ではないはずなのですが。
それを気にかけた五瓶が拍子郎に裏を探るよう依頼します・・・・。
このシリーズはタイトルの頭が数字になっているんですね。
前作は「一の富」、そして本作が「二枚目」。
続いて「三世相」、「四文屋」となっています。
なので「二枚目」が表題作になったわけですが。
5編収録されている中で、私は表題作がいちばん出来がよくなかったのではないかと。(笑)
勉強になったのは、現在男性に使われている二枚目とか三枚目という言葉の語源は芝居小屋の看板から来ているのだなということです。
なるほどねぇ。
それはともかく、謎解きでちょっとどうかなという部分もありましたが、まずまず楽しめました。
今回もやはり全編にちらっと料理が登場します。
そして主人公の拍子郎とおあさの関係が初々しくていいんですよね。
ラベル:時代小説
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