2019年05月29日

「豆腐のトバ口 鰹の面取り」村松友視

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食エッセイです。
以前に読んだ「食べる屁理屈」と内容がダブッており、こういうのに当たるとなんだか損した気分になるのは性格がセコイせいでしょうか。(笑)
でもしっかりと内容を覚えているわけでもなく、再読の機会を与えていただけたと思えばいいのでしょう。
さて、表題の「豆腐のトバ口」とはなんぞや。
ま、ある店の豆腐を食べて美味しさに目覚めたと。
そして旅するたびに美味しい豆腐屋を探すようになったと。
たしかに本物の豆腐というんでしょうか、スーパーの安売りのようなのではなくちゃんとした物を食べるとほんとに美味しいですよね。
というか、それが本来の豆腐の美味しさであり、スーパーで出回っているようなのが紛い物なんでしょうけど。
「鰹の面取り」とはなんぞや。
新鮮な魚といえども、大量に刺身を出され、それをひたすら醤油で食べ続けるのはうんざりすると。
私もそうですね。
刺し身なんて数切れでいい。
そんな大量に食べられるものじゃない。
しかし著者は友人にある天ぷら屋に連れて行ってもらい、そこで出された鰹の刺身に感動したと。
それは普通に切られたものではなく、鰹を外側から削ぐ様に、鉛筆を削るように“面取り”してあったとのこと。
なので切断面が1枚ずつ違っており、味わいに変化が生じるというわけです。
これが魚料理専門店ではなく天ぷら屋で出されたというのがミソ。
当たり前の盛り付けではなく、過去の風習にとらわれない提供の仕方に感じ入ったということです。
専門外だからこそということなのでしょうか。
そうですね、今まで普通に食べていたものも、ちょっとした工夫で新鮮な美味しさになるのかもしれません。
それはむしろ専門外の人が今までの型ににとらわれない発想で生み出すのかもしれませんね。
ただやりすぎると台無しですが。
ラベル:グルメ本
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2018年12月25日

「アジアへごはんを食べに行こう」向山昌子

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自分の生き方や人生をあらわす言葉は「ごはん」だという著者。
食べることが好きというのもあるでしょうし、なによりごはんは身体を作る源ですからね。
アジアでバックパッカーな旅をし、食べるものといえば当然高級レストランなどではなく地元の人たちが食べている大衆食堂だったり屋台だったりで庶民的な料理です。
台所に入り込んで料理を教えてもらったりもしておられます。
そのようなざっくばらんさがいかにもアジア的でいいですね。
私もガイドブックに載っている観光者向けの有名店よりは、ぜひそのような店の料理を食べたいと思うタイプです。
ただ屋台なんかの衛生レベルがちょっと気になったりはしますが。
こんなことを書くと著者に怒られそうですね。(笑)
私はアジアはどこへも行ったことがありませんが、屋台というのはとても気になっています。
活気があって見るからにおいしそうじゃないですか。
やはりそういうところで食事をしてこそその国の食事情がわかるというものですね。
ラベル:グルメ本
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2018年11月05日

「小森生活向上クラブ」室積光

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サラリーマンの小森正一は40歳。
若い頃と違って最近は何を食べてもうまくなく、無気力な毎日です。
ある日、電車の中でブスな女に痴漢扱いされます。
その女がまた別の日に他の男を痴漢扱いしているのを目撃した小森は、誰にでも迷惑をかけるこのブス女に殺意を覚え、地下鉄のホームに蹴り落して殺してしまいます。
それをきっかけに小森に活力が漲り、妻との夜の生活も絶好調。
職場でも今までとは馬力が違います。
どうやら周りから嫌われている奴を殺すことによってストレスから解放され、心身ともに別人のように生まれ変わったらしい。
やがて小森は裏の社会に通じている友人から拳銃を手に入れます。
次のターゲットは・・・・。
必殺仕事人のような話ですね。(笑)
こんなにもやすやすと殺人を実行するなんてあまりにもマンガ的ではありますが、これがこの作者の作風ではあります。
デビュー作の「都立水商!」は歌舞伎町に水商売専門の高校が作られてという話でしたし、2作目の「ドスコイ警備保障」は引退した相撲取りの再就職先として警備会社を設立するという話。
今回は殺人クラブです。
それだけではさすがに内容が陰気になりますので、妻との夜の生活で色気を添えたり、息子のバスケットボールの試合などで爽やかさを添えたりしています。
確かに死ねばいいのにと思うような奴は世の中にいますよね。
他人に迷惑をかけてなんの役にも立たない奴。
だからといって殺すわけにはいかず、法の裁きも生ぬるかったりします。
そういう納得のいかない世の中をシニカルに批判しているともいえます。
批判というか鬱憤晴らしというか。(笑)
どのようなラストにするのだろうと思いながら読みましたが、まあこういう締め方になるのでしょうね。
ラベル:小説
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2018年08月05日

「日本の朝ごはん」向笠千恵子

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最近は朝ごはんを食べない人が多くなったと言われています。
私もその一人ですが。(笑)
1日の始まりである朝にごはんを食べないのはよくないというのが大方の意見ですね。
私は別に支障ありませんけども。
しかし仕事にしろ勉強にしろこれから体を動かし頭を使うわけですから、エネルギーを補充しておくというのは理にかなっているとは思います。
さて、本書では著者が朝ごはんを訪ねて日本各地に赴いておられます。
北は北海道から南は沖縄まで。
それは宿の朝ごはんであったりキャンプの朝ごはんであったり。
牧場の朝ごはんであったり寺の朝ごはんであったり。
いろんなシチュエーションの朝ごはんが紹介されているわけですが、それはただ単にいろんな種類がありますよだけじゃないんですね。
栄養学的医学的にどうこうというだけでもない。
タイトルでもあるように日本の朝ごはんの“風景”を取り上げておられるわけです。
家族そろって1日の始まりの食事をいただく。
朝食、昼食、夕食と3食ありますが、やはり朝食がいちばん日本の食卓のイメージが強いように思います。
そんな風景も失われつつあるようですが。
だからこそのこの本なんですね。
ラベル:グルメ本
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2018年07月06日

「食べる屁理屈」村松友視

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前半は「食べる屁理屈」ということで食エッセイです。
別に内容は屁理屈でも何でもないんですけどね。
食べ物についてのこだわりは強くない、食べ物について鋭角的に追及する感覚がほとんど皆無、とご自分でお書きになっておられます。
こだわりがなければこんなエッセイ書かないでしょう。(笑)
なんでみんなこうやって自分はグルメなどではないとか謙遜されるんでしょうね。
東大卒の人が人間は学歴じゃないよ、なんて言っているみたいでかえって嫌味に思えます。
実際「醤油遊びの真っ最中」というエッセイでは仕事であちこち行くたびにその地方の醤油を買って帰り、いそべ巻きに合う醤油、刺身に合う醤油、湯豆腐に合う醤油なんて区別しておられます。
どこがこだわりがなく食べ物について鋭角的に追及する感覚がほとんど皆無だというのか。(笑)
だからといって私はグルメであるなんて自称するのもマヌケですけども。
後半は「屁理屈を食べる」ということで、これはまあ普通のエッセイです。
ラベル:グルメ本
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