2016年06月24日

「人生を教えてくれた 傑作! 広告コピー516」メガミックス編

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コピーライターブームというのがありました。

1980年代、ちょうどバブルの時代と重なっていましたっけ。

当時はまあ時代の先端をいっていたような職業でした。

いわゆる誰もが憧れる“ギョーカイ”でしたし。

なんといってもたった1行(数行の場合もある)の文章でドバッとお金がもらえる(らしい)んですから。

糸井重里氏が『おいしい生活。』というコピーでギャラが1000万円なんて噂も流れまして、そりゃそんなので大金がもらえるのならと誰しも思いますよね。

私の身の回りにもいました。

知性も教養もろくな社会経験もないのにコピーライターを目指しているバカが。(笑)

仕事の内容は私もよく知りませんけども、外から見るほど甘くて楽な仕事ではないはずですが。

しかしバブルの浮ついた時代にもてはやされたのは確かです。

さて、この本では80年代以降の傑作コピーを516本取り上げています。

でもいいコピーというのはなんなんですかねぇ。

読んで思ったのは、正直、素人でも書けるやんと思えるのがほとんど。

やたら読点を打ちまくってるのも気持ち悪い。

短い文章で言葉を強調するためにそうなるのでしょうが。

なるほどこれはと思えるのは数本です。

だけどやはりプロと素人の差というのは歴然としてあるんでしょうね。

私はいまだそれがわからないのですが。

posted by たろちゃん at 03:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 『め』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年05月07日

「水滴」目取真俊

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6月の半ば、昼寝をしていた徳正が目を覚ますと右足の膝から下が中位の冬瓜ほどに膨らんでいました。

脛毛も抜け落ち緑色になった足は形といい手触りといい、冬瓜そのものです。

そして親指の先が破れ、水が滴り落ちます。

徳正は寝たきりになり傍目には眠っているように見えますが、意識はあります。

しかし言葉を発することも体を動かすこともできません。

ある夜、右の爪先にむず痒いような痛いような感覚を覚え、目が覚めます。

足元にはぼろぼろの軍服を着た男たちが並び、先頭の足元にしゃがんでいる男は徳正の右足首を両手で支え持ち、踵から滴り落ちる水を口に受けていたのでした。

順番に水を飲み、敬礼して壁の中に消えていく兵隊たち。

毎晩現れるようになる兵隊たちは何者なのか・・・・。

シュールでユーモラスでブラックで悲しい作品です。

他にも2編収録されており、どれも沖縄を舞台にしています。

「風音」は垂直に切り立った崖にある古い風葬場の頭蓋骨の話です。

風が吹くと泣くという頭蓋骨。

その頭蓋骨にこだわる清吉は何を知っているのか・・・・。

「オキナワン・ブック・レビュー」がちょっと異色といいますか。

書評という体裁をとりつつ、遊びながら皮肉の効いた風刺をしていて笑えました。

それぞれタイプの違う作品で、作者の幅の広さが伺える短編集です。

ラベル:小説
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2014年09月11日

「酒と家庭は読書の敵だ。」目黒考二

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書評家、目黒考二によるエッセイ集です。

読書の達人はどのようにして本を読みまくっているのか。

しかし日々読書だけに専念しておられるわけではありません。

マージャンの誘いがあれば出かけていく。

週末は競馬があるので読書どころではない。

酒の誘いもあります。

そんな合間に(?)せっせと読書した書評の数々・・・・。

いろんな雑誌に掲載したのを集めたようで、まとまりはありません。

ですが書評家の日常や青春時代などが垣間見れて楽しい。

単なる書評集ではなくエッセイというのがいいんですね。

本好きには共感できる部分が多々あります。

ラベル:書評・作家
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2013年07月17日

「笹塚日記 うたた寝篇」目黒考二

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書評家、目黒考二(北上次郎)の日記です。

読書日記ではなく、まさしく日常の日記。

もちろん読んだ本も記されているのですが、批評はいっさいなし。

読書については書名と作者名だけの淡々とした記述です。

そのぶん著者の日常が垣間見られて楽しい一冊となっています。

この人、朝も夜もないようで、ものすごく不規則な生活をしていらっしゃいます。

まあ物書きなんてそんなものかもしれませんが。

しかしよく睡眠を取っていらっしゃいますねぇ。

サブタイトルに『うたたね篇』とあるように。

本を読もうとすると睡魔に襲われダウン。

そんな記述がどれほど出てくるか。(笑)

料理に凝っておられ、3度の食事は日曜日以外すべて自炊です。

そんな毎日の献立も読んでいて楽しい。

本文は上下2段で3段目には著者やスタッフのやりとりによる注釈。

そこそこボリュームありましたけど、面白くてスラスラ読めました。

ラベル:書評・作家
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2012年11月23日

「活字学級」目黒考二

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目黒考二、別名北上次郎のエッセイです。

当然というかやはりというか本についてのエッセイではありますが、それがメインというわけでもない。

自身が40代の頃に書かれたもので、中年をテーマとしたエッセイです。

中年と呼ばれる年齢に差し掛かり、そんな自分にじんわりと染み入る小説を紹介しておられます。

章ごとにそれぞれテーマがあり、不倫だの性欲だの親子だの純愛だの。

なるほどそういう切り口の書評集もありだなと。

似たような境遇の人ならばふむふむとエッセイに頷き、紹介されている小説を読んで同感されることがあるかもしれませんね。

posted by たろちゃん at 04:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 『め』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする