コピーライターブームというのがありました。
1980年代、ちょうどバブルの時代と重なっていましたっけ。
当時はまあ時代の先端をいっていたような職業でした。
いわゆる誰もが憧れる“ギョーカイ”でしたし。
なんといってもたった1行(数行の場合もある)の文章でドバッとお金がもらえる(らしい)んですから。
糸井重里氏が『おいしい生活。』というコピーでギャラが1000万円なんて噂も流れまして、そりゃそんなので大金がもらえるのならと誰しも思いますよね。
私の身の回りにもいました。
知性も教養もろくな社会経験もないのにコピーライターを目指しているバカが。(笑)
仕事の内容は私もよく知りませんけども、外から見るほど甘くて楽な仕事ではないはずですが。
しかしバブルの浮ついた時代にもてはやされたのは確かです。
さて、この本では80年代以降の傑作コピーを516本取り上げています。
でもいいコピーというのはなんなんですかねぇ。
読んで思ったのは、正直、素人でも書けるやんと思えるのがほとんど。
やたら読点を打ちまくってるのも気持ち悪い。
短い文章で言葉を強調するためにそうなるのでしょうが。
なるほどこれはと思えるのは数本です。
だけどやはりプロと素人の差というのは歴然としてあるんでしょうね。
私はいまだそれがわからないのですが。