2020年06月10日

「耽美なわしら2」森奈津子

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以前に読んだ「耽美なわしら1」の続編・・・・というよりも元々は上下巻なんですよね。
なので間を開けずに続けて読んだほうがよかったかな、と。
当然感想は「耽美なわしら1」と変わらないです。
内容的にも場所的にも非常に狭苦しい。
それはゲイやレズがどうということではなく、話の展開が。
舞台がほとんど志木のマンションだったり、決まった登場人物の中だけであーだこーだやっているだけで。
話に広がりがない。
なのでやはりオタク感が増すんですね。
でもそれがこの作品の味わいでもあります。
表紙のイラストですが、中央で仁王立ちしているのがおそらく主人公の矢野俊彦でしょう。
でもこれ違うでしょう、イメージが。(笑)
作品の中では身長192センチ、鎧のような筋肉に覆われ、見た目は超兄貴という設定です。
これ全然違うじゃないですか。
長身茶髪のイケメンです。
マッチョ感もないし。
やはりゲイで超兄貴となりますと角刈りでしょう。(笑)
いや、それはホモなのか?
その辺よくわかりませんが。
さすがにそれでは露骨すぎるのでこういう絵になったんでしょうけど。
私の中ではこれは違いますねぇ。
それにこのルックスと俊彦のキャラは合いませんから。
迷彩柄のTシャツからはちきれんばかりの筋肉を誇示し、顔も大仏のように不愛想で。
頭はもちろん角刈りです。
しかしシャイ。
そんなイメージで描いてほしかった。
さすがにそりゃ無理か。(笑)
ラベル:小説
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2020年05月05日

「主婦病」森美樹

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6編の短編集です。
最初の1編以外、主人公はみんな主婦。
それぞれの話に直接のつながりはありませんが、金髪の若い男がどの作品にも出てきます。
物語のつなぎのような役割ですね。
2番目に収録されている「まばたきがスイッチ」というのがデビュー作です。
主人公は40歳手前。
夫は市役所勤務の平凡で面白味のない男です。
子供はいません。
夫が出て行ったあとはテレフォンセックスのサクラのバイトで小遣いを稼いでいます。
その都度いろんなキャラクターの女を演じて。
新聞の悩み相談室に載っていた『たとえ専業主婦でも、女はいざという時のために最低百万円は持っているべきでしょう』という回答を目にしたのがきっかけです。
経済的には夫の収入で十分なので専業主婦。
しかし妻に全く関心を持たない夫と平凡な毎日。
なんの刺激もないですよね。
時給2千円のサクラのアルバイトも毎日義務のように淡々とこなしています。
そんな彼女が唯一ときめくのが金髪の若い男。
主人公の住んでいるマンションの隣には木造の男子寮があるのですが、毎朝洗濯物を干すときにベランダから見下ろすと金髪の若い男が同じように洗濯物を干しています。
彼を眺めるわずかな時間だけが彼女の胸を高鳴らせます・・・・。
平凡な日常。
でも平凡の裏といいますかすぐそばには人生の岐路が隠れていたりするのだなと。
そんな思いを持ちました。
その岐路に自分から踏み出すのか向こうからやってくるのか。
それはわかりませんが。
ラベル:小説
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2020年03月22日

「知っておきたい 日本の名字 名字の歴史は日本の歴史」監修:森岡浩

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日本の名字の数は30万種類ほどだといわれていますが、これは世界でも有数な名字大国のようです。
ちなみに1位はアメリカ。
これはいろんな国の人たちがいる移民大国ということもあり、外国人の名字も含まれるので当然かと。
日本にもいろんな名字があり、いちばん多いのが『佐藤』、2位が『鈴木』。
これらはよく知られていますよね。
ちなみに3位『高橋』、4位『田中』、5位『渡辺』となっています。
この本では500位まで紹介されています。
でも佐藤さん鈴木さんが多いといっても、同じクラスや部署に何人もいるというわけではないでしょう。
私の周りを見ても現在は佐藤さんも鈴木さんもいませんし。
これが韓国になると教室で「김(金)さん」と呼びかけると何人もが振り向くとか、会社に電話して「박(朴)さんいらっしゃいますか」などというと「どの部署のどの박でしょうか」なんてことになります。
韓国の名字数は300種類弱だとか。
さて日本の名字ですが、それぞれルーツがあります。
第1位の『佐藤』。
『藤』の付く名字というのは平安時代の藤原氏にゆかりがあるそうです。
『伊藤』、『加藤』、『遠藤』など。
これらは地名と組み合わせているとか。
伊勢の藤原氏で伊藤、加賀の藤原氏で加藤というふうに。
職業に合わせた例としては、伊勢神宮の斎宮寮に勤めたので『斎藤』、建築を行う木工助という職業からきた『工藤』など。
地名や地形からも付けられました。
村を流れる川の上流に住んでいるから『上村』、下流だから『下村』とか。
『長谷川』や『東海林』なんて、普通では読まない読み方の名字もありますよね。
『服部』なんかも。
あるいは読めないような珍しい名字。
『舎利弗』、『王生』、『青天目』、『四十八願』。
これを読める人はすごい。(笑)
この本ではそれらの由来についても丁寧に解説されています。
まあ、そんなこんな、日本の名字にまつわるいろんな話を読むことができて楽しめました。
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2019年12月13日

「銀座八邦亭」森田誠吾

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銀座六丁目の洋食屋・八邦亭に錦ちゃんという少々トロい出前持ちがいました。
八邦亭と路地を挟んだ隣が主人公である清の家。
清がまだ子供のころから錦ちゃんとは付き合いがあります。
やがて八邦亭も店を閉じ、錦ちゃんも行方が知れなくなります。
あるとき清が昔馴染みの店のバーで飲んでいるとコジキが現れ、バーのマスターはお金を恵んでやるのです。
そのコジキとは錦ちゃんでした・・・・。
昭和初期から戦後にかけての銀座。
古き良き時代の銀座を舞台に様々な人間模様や人情を描いた短編集です。
派手さはありませんが、じんわりと読ませる味わいがあります。
ラベル:小説
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2019年06月26日

「東方食見聞録」森枝卓士

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タイトルからわかるように東アジアの食を記録したエッセイです。
フィリピン、台湾、韓国。
もちろん観光客向けの店よりも地元の人たちが通う店、あるいは家庭の料理を取材しておられます。
しかしそういうアジアの一般的な料理というのはなんというか、雑草的なパワーがありますね。
生きる根本としての食、といった気取らない強さを感じます。
掲載されている写真はすべてカラー。
見ているだけでお腹がいっぱいになるような迫力です。
ラベル:グルメ本
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