2019年08月15日

「観光」ラッタウット・ラープチャルーンサップ

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母の最近の行動がどうもおかしい。
バスルームで倒れた母を息子は病院に連れて行きます。
網膜剥離。
相当悪化しており、いまとなっては手遅れで、失明は免れません。
まだなんとか目は見えるものの、見えなくなるのは時間の問題です。
息子は景色の美しいリゾート地へ母と旅行に出かけます・・・・。(観光)
短編集です。
どれも人生の一部分を切り取ったような、さりげない内容です。
淡々とした文章がそう思わせるのでしょうか。
しかし内容は濃い。
表題作「観光」の母と息子のやりとり。
母を思う息子、息子を思う母、ぐっときますね。
最後に収録されている「闘鶏師」はボリューム的に3分の1を占めています。
それだけに他の作品のようなさりげなさはなく、真正面から書いてるなという気がしました。
闘鶏に入れ込んだ男の誇り、破滅。
それを娘の視線から描いているのが切ない。
必ずしも真っ当な考えやそのような人間が世の中で勝利するわけではないんですよね。
悔しいことですが。
さて、この作家、訳者によりますと現在行方不明で連絡が取れないとのこと。
なんとまあ。
カズオ・イシグロのように大きな作家になれる器の人なのに。
ぜひとも復帰していただきたいものです。
ラベル:海外小説
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2017年03月11日

「突撃! はしご呑み」ラズウェル細木

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「酒のほそ道」でお馴染みのマンガ家、ラズウェル細木氏のはしご酒ルポタージュです。
編集者2人といろんな店を飲み歩いておられます。
立ち飲み、ホルモン、築地朝飲み、おでん・・・・。
会話形式での実況中継です。
基本はどれもB級グルメ。
はしご呑みということですが、どちらかというと話題は料理のほうですかね。
いろんなジャンルの料理を試しつつ酒も楽しむという感じ。
東北の物産館でおつまみを買い揃え、出版社の会議室で試食会なんてのもやっておられます。
もちろん地ビールや地酒もぬかりなく。
このような場所で飲むのもまたひと味違っていいものです。(笑)
高級店がどうこうではなく、やはりこういうのがほのぼのとしていいですね。
もちろんラズウェル氏によるイラストもふんだんに盛り込まれ、あいだには毎日ワンコインで昼めしを済ませる営業マンが主人公の「Mr.ワンコイン」というマンガも掲載されています。
ラベル:グルメ本
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2016年01月02日

「社説対決・五番勝負」諏訪哲二+森永卓郎+戸高一成+長山靖生+桜井裕子 ラクレ編集部 編

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読売新聞、朝日新聞、毎日新聞、日経新聞、産経新聞の5大紙に、東京新聞を加えた6紙の社説を比較検証。

取り上げたテーマは「教育再生」、「ホリエモンと村上ファンド」、「北朝鮮と安全保障」、「靖国と歴史認識」、「ジェンダーフリー」の5つです。

各テーマごとに教授や評論家といった人たちが検証しておられます。

社説というのはそれぞれの新聞社の主張ですから、記事の中ではいちばん色濃く社のカラーが表れるわけで。

なので各紙を読み比べることによって客観的な判断もできますし、自分の考えに近い新聞社を見つけることもできます。

この本では数人の筆者がそれぞれのテーマを担当して検証しておられるわけですが、ただ注意しなければならないのはその指摘はやはりその筆者の主観だということですね。

各紙の社説の紹介はいいのですが、それを分析する視点や思想はあくまで個人的なものです。

当たり前のことですがこの本の内容(筆者たちの主張)もやはり各社説と同じく絶対的なものではありません。

結局は自分自身で読み比べて判断するしかないのですが、なかなかそんなこともやってられません。

ということでこのような本で手っ取り早く各紙を読み比べるというのは便利ではあります。

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2015年04月09日

「笑いの現場 ひょうきん族からM-1まで」ラサール石井

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数年毎にお笑いブームということがよく言われますが、現在はブームというよりも定着した感があります。

これほどお笑い芸人が席巻している時代は今までありませんでした。

お笑い芸人の地位が社会的にもすごく高くなってきたんですね。

今後どうなるかはわかりませんが。

『コント赤信号』のメンバーとして、またソロとして長年お笑いに携わってきた著者が、そんなお笑い界の現場を振り返り分析しておられます。

第1章ではサブタイトルにあるように、ひょうきん族前夜からM-1まで。

ひょうきん族といっても今の若い人は知らないでしょうけど。

ビートたけし、明石家さんま、島田紳助など、錚々たるメンバーが出演していたお笑い番組でした。

第2章ではお笑い芸人列伝ということで、現在お笑い界のトップを走る芸人たちを取り上げておられます。

ビートたけし、明石家さんま、志村けん、とんねるず、ダウンタウン。

著者自身がお笑い芸人だけに、その視点は素人や評論家とはまた違ったものがあります。

今後お笑いはどのように進化し、どのような芸人が登場してくるのでしょうね。

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2009年02月21日

「酒のほそ道 憩いの酒 スペシャル」ラズウェル細木

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酒飲みの心をくすぐるマンガです。

細かいことにもこだわりを持ち、まったくそうそうと思われる話が満載です。

でもこだわりすぎるあまり、最後に主人公はずっこけたりして。

読んでいるとつい飲みたくなりますし、飲みながらのアテにもなりましょう。

しかし作者のラズウェル細木氏、漫画家としてピタッとはまるいいジャンルを見つけられましたねぇ。

ラベル:グルメ漫画
posted by たろちゃん at 14:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 『ら』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする