2014年04月18日

「二人がここにいる不思議」レイ・ブラッドベリ

Cimg2370

短編集です。

23編収録。

表題作の「二人がここにいる不思議」は亡くなった両親をレストランに招待するという話です。

両親が亡くなって20年。

ようやく息子の招待に応じた両親が食事し、最後に言った言葉。

「この年月あんまりおまえに会わなかったのは・・・・おまえが面白くない男だったからだ!」

これってどうよな話ですよね。(笑)

身も蓋もない。

レイ・ブラッドベリといえばSF作家という認識だったのですが、それだけではなく幅広いジャンルの作品を手がけておられたのですね。

その活躍は小説だけにとどまらず、テレビや映画にも。

この短編集でもSFやホラー、ファンタジー、恋愛など多岐にわたっています。

ただ私の苦手な海外小説独特の言い回しが多々あり、正直言いまして読んでいてウンザリでした。

なんで外国の小説ってこうなのかなぁ。

小説というよりも散文詩といったような作風のものもあります。

あまりよくわからなかったというのが感想ですね。

やはり私は翻訳ものはだめだわ。

修行が足りませんねぇ。(笑)

ラベル:海外小説
posted by たろちゃん at 02:51| Comment(1) | TrackBack(0) | 『れ』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月09日

「体の贈り物」レベッカ・ブラウン

Cimg2333

連作短編集。

主人公はエイズ患者を世話するホームケア・ワーカーです。

いろんな患者と出会うわけですが、彼らには確実に目の前に死があります。

そんな彼らの言動をひとつひとつしっかりと受けとめながら主人公は接していきます。

作者はそのような設定を決して大げさに描いたりはしません。

むしろ淡々と言っていいような抑えた文章で綴っておられます。

例えば“不治の病にかかった彼女を支える彼氏”みたいな設定でお涙頂戴の長編小説があったりもします。

そういうのとは対極の作品集です。

各作品のタイトルにはすべて『贈り物』という言葉が付いています。

「汗の贈り物」、「充足の贈り物」、「涙の贈り物」というふうに。

しかしこれらも実にさりげなく、隠し味程度の意味だったりもします。

地味ではありますが、読んでいてじんわりと染み入ってくる作品集です。

ラベル:海外小説
posted by たろちゃん at 04:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 『れ』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年05月16日

「戻り川心中」連城三紀彦

Cimg2165

表題作他4編収録。

すべて花にまつわるミステリーです。

表題作の「戻り川心中」は大正時代の歌人、苑田岳葉が主人公。

心中未遂事件を二度起こし、二度とも女を死なせ自分が生き残ります。

それらの事件を歌にして二大傑作歌集を発表した岳葉。

その後岳葉は自害します。

岳葉は死なせた女たちに何を求めていたのか・・・・。

苑田岳葉というのは作者が創った架空の人物ですが、この設定に誰しも思い浮かべるのが太宰治ですよね。

あとがきには何も触れられていませんけども、モデルは明らかに太宰でしょう。

しかし苑田岳葉という歌人が実在したかのようなリアリティがあります。

作中で紹介されている歌はもちろん作者の手によるものでしょうが、これもお見事です。

恋愛小説としても実に巧みだと思いますが、もちろんこれはミステリーなので悲哀の恋愛物というだけではなく、主人公の意図が解き明かされていくところに面白さがあるんですよね。

他の作品もそうなのですが、事件の真相が2転3転するところが作品に奥深さをもたらし、読み手を唸らせるのです。

そして流麗で繊細な文章。

この作家の持ち味でしょうか。

ラベル:小説
posted by たろちゃん at 04:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 『れ』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月06日

「夢ごころ」連城三紀彦

怖い小説ですねぇ。
恋愛小説とも言えますし、サスペンスとも言えます。
男女の愛憎を描いた人間小説と言うべきでしょうか。
まあジャンル分けなどしても意味はありません。
短編集なのですが、どの作品もラストにどんでん返しが用意されています。
ちょっと無理がある気がする作品もありますが。
作者は男性ですが、女性を思わせる繊細な筆致。
それがまた怖さを増幅させているのですね。

ラベル:小説
posted by たろちゃん at 19:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 『れ』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする