2010年03月05日

「火車」宮部みゆき

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休職中の刑事、本間のもとに親戚の和也が訪れてきます。

失踪した婚約者の関根彰子を探してほしいと。

今までクレジットカードを作ったことのなかった彰子が和也の勧めでカードを作ることになったのですが、なんと彼女はブラックリストに載っている人間だった。

カードを作ったことのない人間がなぜブラックリストに載っているのか。

調べてみると彰子は過去に自己破産していることがわかりました。

それを和也から問われた彰子は顔色を変え、姿を消してしまうのです。

なにかの間違いではないのか。

だとしたらなぜ彼女は姿を消す必要があるのか。

和也の頼みに本間は協力することにしましたが、意外な事実が明らかにされていきます。

実は関根彰子は新城喬子という別の人間だった。

新城喬子とは何者なのか。

どうやって関根彰子の戸籍に乗り移ったのか。

では本物の関根彰子はどこに・・?

現在クレジットカードで自己破産する人間は相当な数に上るようです。

特に若い人に多いとか。

他人に成りすましていた婚約者の失踪という謎をメインに、そんな社会問題を深刻に絡ませています。

社会派ミステリーといえましょうか。

だんだんと本間たちが新城喬子に近づいていく過程がスリリングに描かれています。

ラストシーンも私にとっては頭に映像を浮かべ、ドキドキしながら読みました。

ちょっと白昼夢を見ているような雰囲気で・・。

そして全編に女性の切なさが漂っています。

文庫本にして580ページの力作。

読み応えありました。

posted by たろちゃん at 09:55
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