2010年10月09日

「キミは他人に鼻毛が出てますよと言えるか」北尾トロ

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他人にはなかなか言えないことってありますよね。

タイトルからもわかるように、この本ではそんな些細なことを実行してみようというのが主旨です。

『キミはちょい知りの他人に「鼻毛が出てますよ」と面と向かって言えるか』

やはり相手のことをまず思いますよね。

恥をかかせてはいけないと。

そして気まずい雰囲気になるのではないかと。

これが日頃からバカ話しているような親しい友人なら簡単な話です。

「おまえ鼻毛出てるぞ」

なんの遠慮も気遣いもなく言えます。

言われたほうも「わざと伸ばしとるんじゃ」などと簡単に返せます。

しかし初めて会った人にそれが言えるのか。

著者は実行します。

仕事の打ち合わせで初めて会う人物です。

さすがになかなかきっかけがつかめません。

しかしついに指摘するのです。

「鼻毛が出てますよ」

空気が凍りつき、相手の顔から微笑が消え、驚きの表情が浮かび上がります。

相手は手で鼻を覆い隠し、「失礼します」とトイレに向かいました。

さて、戻ってきた相手の反応は。

「いやー、助かりました」

このあと彼女とデートの予定だったとのこと。

まだまだお互いそんなことを指摘しあえるほどの仲ではないらしく、指摘が役に立ったのですね。

たしかに言うほうも言われるほうもそのときは気まずい。

しかしあとのことを考えると教えてもらったほうがありがたいということでしょう。

デートに限らずこのあと重要なビジネスがあるかもしれない。

なにもなくても電車で帰宅するのに鼻毛を飛び出させたままでは・・・・。

私も・・・・指摘されたら・・・・やはりありがたいと思うような気がします。

そのままで1日を過ごすよりは。

恥ずかしいですけど。(笑)

その他、『電車でマナーを守らぬ客を叱り飛ばす』

『激マズ蕎麦屋で味の悪さを指摘する』

『知人に貸した2千円の返済をセマる』

などなど。

ただどれもエンターテイメントな読み物としてはイマイチなんですよねぇ。

どれもけっこう無難に収まってしまう。

もちろん結果がどうこうではなく「言えるかどうか」というのが主旨わけで、そういう意味ではすべてきっちりとノルマをこなしておられます。

でも読者としてはその結果どうなるのかということに興味がいくわけで、それを期待するとちょっと肩透かしな印象です。

最後の章で番外編という形で『消えたフリーライター持馬ツヨシの行方を追う』というのがあります。

この本の主旨とはあまり関係ないのですが、これがいちばん面白かった。(笑)

持馬ツヨシというのは著者がいっとき面倒を見ていた弟分のような人物。

それが街金から借金を重ねて追い込みかけられ行方不明に。

著者たちがその行方を追うというドキュメントなレポートです。

結局行方はわからずじまいなのですが、プロセスだけでもじゅうぶん楽しめました。

posted by たろちゃん at 05:01
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