2012年04月20日

「塩の街」有川浩

Cimg1922

巨大な白い結晶が東京湾を始めとして全国に落下。

結晶の正体は塩です。

理由はわかりませんが、その影響で人々が塩になってしまうのです。

次々と人が塩になって死んでいき、人口が3分の1になり、世の中は崩壊に向かっています。

そんな世界で暮らす元自衛官の秋葉と女子高生の真奈。

二人はどのように事態を乗り越えていくのか・・・・。

今や人気作家である有川浩のデビュー作です。

ライトノベルとして応募された作品ですが、なかなかしっかりと読ませますね。

自衛隊関連の記述については感心するほど。

世紀末的な設定の舞台で描かれているのは愛です。

かなりベタ甘な部分もありますが、これはまあしょうがないか。(笑)

ラストにちょっと肩透かしされた気がしました。

クライマックスの描写がないじゃないですか。

出撃した秋葉が目的を果たすのを緊迫感のある文章で読みたかった。

敢えてそれを省いたのかもしれませんけども。

挿入されたイラストはいいですね、これはいい。

絶妙です。

電撃文庫版では「塩の街」だけなのですが、この角川文庫版では「塩の街、その後」も収録されています。

まあお得といえばお得なのですが、蛇足な気もします。

いろんな視点が出てくるので一冊の作品としては散漫な印象を持ちました。

補足と読むか蛇足と読むかですが。

これに続く「空の中」、書評家の大森望氏も絶賛しておられます。

ぜひ読んでみたいですね。

posted by たろちゃん at 19:58
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