今月読んだのは以下の14冊です。
・「ツクツク図書館」紺野キリフキ
・「岬バーガー」本馬英治
・「つい披露したくなる酒と肴の話」小泉武夫
・「夜の鶴」芝木好子
・「羅生門・鼻・芋粥」芥川龍之介
・「キミはヒマラヤ下着の凄すぎる実力を知っているか」北尾トロ
・「うなぎの丸かじり」東海林さだお
・「Promise~誘惑のゆくえ」綾瀬麻結
・「野心のすすめ」林真理子
・「深川黄表紙掛取り帖」山本一力
・「目白雑録」金井美恵子
・「カソウスキの行方」津村記久子
・「家族の勝手でしょ! 写真274枚で見る食卓の喜劇」岩村暢子
・「東南アジアなんか二度と行くかボケッ!・・・・でもまた行きたいかも。」さくら剛
「ツクツク図書館」、作者の本を読んだのはこれで2冊目ですが、いいですねぇ。
このシュールでとぼけた作風が味わいあります。
「岬バーガー」、爽やかないい小説なんですけどね。
最後が不完全燃焼といった印象。
「つい披露したくなる酒と肴の話」、さすがの小泉センセイです。
薀蓄がいっぱい詰まった一冊。
「夜の鶴」、花柳界を舞台にした女たちの物語。
芝木好子らしい作品だと思いました。
「羅生門・鼻・芋粥」、いわずと知れた芥川の代表作を収めた短編集。
短編の名手の筆はさすがです。
「キミはヒマラヤ下着の凄すぎる実力を知っているか」、実力どころかヒマラヤ下着自体知りませんでした。
しかし北尾さん、いろんなことにチャレンジしておられますねぇ。
「うなぎの丸かじり」、この長寿シリーズ(週刊朝日連載)の衰えない面白さはなんなんでしょうか。
やはり東海林氏の卓越した才能なんでしょうねぇ。
「Promise~誘惑のゆくえ」、和製ハーレクインのエタニティ文庫です。
小説としてのレベルは素人以上プロ未満ですが、それなりには楽しめます。
「野心のすすめ」、いやもう。
林センセイのエキスがたっぷりと詰まった一冊でした。
「深川黄表紙掛取り帖」、さすがの山本一力。
私の好みに合うというのもあるのでしょうが、実に面白かったです。
「目白雑録」、ひたすら愚痴るオバサンのエッセイ。
こういうのもありだとは思います。
「カソウスキの行方」、芥川賞を受賞した 「ポトスライムの舟」と比べるとプロレタリア度は低め。
でもやはり下地にOL経験があるんだなぁと思えます。
「家族の勝手でしょ! 写真274枚で見る食卓の喜劇」、サブタイトルに食卓の喜劇とありますが、これは悲劇です。
こんな主婦がこれからも増えていくと思うとお先真っ暗ですね。
「東南アジアなんか二度と行くかボケッ!・・・・でもまた行きたいかも。」、芸風にくどさはあるものの、やはり面白い。
しかしシリーズ以外の著書は読んでいないのでなんともいえませんが、いつまでもこうはいかないでしょう。
さて今月の一冊ですが。
やはり「深川黄表紙掛取り帖」が抜きん出ていましたね。
今月は迷うことなくこれです。