東京から程近い海辺の村で同じ日にふたりの赤ちゃんが生まれます。
ひとりは東京の実業家で金持ちの大丸家の別荘で。
もうひとりは怠け者で貧乏な漁師の龍作の家。
大丸家の夫人は日頃の弱い体が出産に耐えられず亡くなってしまいます。
大丸家の子供は千鶴子と名付けられ、やはり母乳が必要ということで同じ日に赤ちゃんを産んだお静がいる龍作の家にしばらく預けられます。
しかしそこで大丸家の娘千鶴子と漁師の家の娘しのぶが取り替えられてしまうのです。
裕福な家で育てられるはずだった娘が貧乏な漁師の子供に、貧乏な家で育てられるはずだった子供が金持ちの娘に。
ふたりの人生はどのようになるのか・・・・。
ステレオタイプだとは思います。
千鶴子は金持ちの娘らしく我儘です。
しのぶは貧しいものの美しく心の優しい娘に育ちます。
やがてこの2人に接点が訪れるところがドラマです。
真実を知るしのぶの母親であるお静の苦悩や、なにも知らないしのぶが母親や弟を思う気持ちが優しく切ない。
ベタな話ではありますが、爽やかな感動がありました。