赤提灯の居酒屋を考察した本です。
居酒屋について書かれた本は多数あると思いますが、著者がアメリカ人というのが目を引きます。
著者にとってはそういう紹介のされ方は不本意かもしれませんけども。
しかし赤提灯という日本の文化に対して非常によく馴染んでおられ、また実によく分析しておられます。
居酒屋を愛する気持ちがしっかりと伝わってくるのですが、しかし整然とした文章のせいでしょうか過剰なベタつきのある雰囲気にはなっておらず、清々しく読むことができます。
へんに思い入れを前面に出し過ぎている人もいますからね。
このあたりアメリカ人であるということが関係あるのかないのか。
紹介しておられる店も北海道から沖縄まで幅広い。
居酒屋を語った本としては実に秀逸だと思います。
ちびりちびりと飲りながら楽しみたい一冊です。